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オズと召喚士  作者: 森ハム
第1章 〜 異世界召喚編 〜
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カトレア VS 玄武

エヴァノラが白虎を倒した頃、カトレアは玄武とまだ交戦中だった。

カトレアの身体はもう疲れ果てていた。


『…あの能力チート過ぎ』

玄武の能力は全ての動きを自分より遅くする物だった。

カトレアがどんな魔法を使っても玄武の方が素早く動く事に成り軽く避けられてしまうのだった。

玄武はマグマの様に身体を熱くして徐々に近づいて来た。

予めカトレアは距離を取って戦っていたためまだ追い付かれてはいないがそれも時間の問題だった。

追い付かれた時点で敗北は確定。即ち追い付かれるまでに仕留めなくてはならない。

しかし、玄武の身体は強固で、しかもこちらより素早いときた。

このピンチを何とかして乗り切りたいとこだが、まだカトレアには策は無かった。


『…来なきゃよかった』

無理矢理連れて来られたものの仕方なく仲間の為に戦っていたがカトレアは後悔していた。

彼女にとって死は恐いものではなかった。

むしろ、いつ死んでも構わないとすら思っていた。

だが、昔と違い今は諦める訳にはいかない。

家には子供達が待っているのだから。


『…そうだ』

カトレアは名案を思い付いた。

『…やっぱり止めとこ』

止めるみたいだ。


彼女の思い付いた事はセオドラの方へ行き「ゴメン連れてきちゃったぁ〜」的な事だったがそれは良くないと思い、心にブレーキを掛けた。


今度は真面目に考える事にしたが、玄武は地面を前足でえぐってカトレアの前に投げてきた。

カトレアの行く手を阻もうとしているのだ。


カトレアは建物の隙間を走り出した。

身体の大きな玄武には通れない道を選んだ。


玄武は建物を破壊しながら追いかけてきた。

それはカトレアも計算のうちだ。

建物が崩れ砂埃のせいで玄武の視界は封じられた。

そこを狙っていたのだ。


前が見えない玄武の背後へとカトレアは回り込んで魔導書を開いた。

砂埃が晴れ玄武は目の前にカトレアが居ないことに気付き振り返ると時すでに遅し。


『…チェックメイト』


玄武の比較的柔らかい頭上から大きな岩が落ちてきてそのまま玄武は倒されたのだった。

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