四聖獣
目の前でジークを倒され政宗の怒りは爆発した。
そして何より許せなかったのは晴明の言動だった。
『あの結界を破るとは中々やりますね』
自信有りげな結界を破られても動じない晴明。
彼にとって結界など有っても無いような物だった。
『全力で来いよ!今の俺はどんな奴にも負ける気はしない』
政宗からは闘志が漲っていた。
『そうですか。では、遠慮なく』
笑顔で余裕を見せる晴明。
『いでよ、我が式神!朱雀、青龍、白虎、玄武!!』
『四聖獣ですと!?ちょっとそれはいくらなんでもやりすぎとちゃいますか?』
あまりの出来事に怒りを忘れタジタジの政宗は言葉使いまで変わってしまった。
『なぁ、アレはあんまりでしょ?』
四聖獣を指差しながらドロシーの袖を引っ張った。
『えぇ、確かにあんまりね』
珍しくドロシーは真面目だった。
『式神なんて召喚の様な物。召喚なら私だって負けないわ』
まさか!?
『オー○ー!いでよ老』
『老婆は要らねー!しかも○ーダーって!いくら相手が陰陽師でもそれは言っちゃダメ!!』
いつにも増して政宗はツッコミにキレが有った。
それはさておき、政宗の余計な一言で事態は悪化。
二人で四体の聖獣と晴明の相手をしなければならなかった。
『全力で来いと言ったのは貴方ですよ?さぁ、やってしまいなさい!』
四聖獣達は一斉に襲い掛かった。
『纏まってちゃダメ!作戦その1!敵を分散させるわよ!』
『わかった』
二手に分かれ敵を分散する。
筈だった。
『って何でお前までこっちに来るんだよ!』
『政宗君こそ何であっちに行かないの!?』
二人共同じ方向へ来てしまった。
こんな時でも意気投合。本当に二人は仲良しだね。
『ウルサイ!』
作者は二人に怒られた。
『こうなりゃ作戦その2!って行き止まり!?』
今気が付いた。2と?って似てない?
『どうでもいいわ!!』
作者は再び二人に怒られた。
目の前は壁、後には四聖獣。絶体絶命のピンチ!
壁に遮られてる筈なのに突風が吹き上げる。
『まったく、だらしないわねぇ』
そこに現れたのは四人の魔女だった。




