とまどい
オーディンとの戦いに勝ったトトだった。
オーディンはドロシーに主を乗り換えると誓った瞬間【ソル】が現れオーディンは灰と化したのだった。
『やぁトト、初めましてだね』
ソルは笑顔で挨拶した。
トトは身構える。
『そう構えないでくれ、僕は君と戦うつもりは毛頭ないのだから。それに、今君に死なれたら困るしね』
そう言って予言の書を取り出した。
『これはもう要らないから君達に返すよ』
トトに予言の書を放り投げた。
『それじゃあトト、また会おうね』
クスクスと不気味に笑いながらソルは姿を消した。
人型に戻ったトトは予言の書を開くと自分の目を疑った。
トトは予言の書を閉じ呆然と立ち尽くしたのだった。
本当ならすぐにでも政宗達と合流するべきなのだろう。しかし、今のトトにはそれは出来なかった。
予言の書に書かれた内容がトトの足を止めていた。
『僕は…どうすれば…』
予言の書にはこう書かれていた。
「裏切りの狼が友を殺める」と…
裏切りの狼とはトトの事を指すのだろう。
そしてトトは仲間の誰かを殺すのだと…。
もしも、その予言が当たるのならトトは向かうべきではないと思った。
だが、その意味を別の意味で解釈していたとしたら…?
それこそ、仲間を追わず見捨てた事になる。
だからひたすらトトは悩んだのだった。
やはり仲間が気になるので追う事にした。
どんな事が待ち受けていようとも、決して裏切りはしないと心に決めて。




