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オズと召喚士  作者: 森ハム
第1章 〜 異世界召喚編 〜
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静かなる闘志

再びエメラルドシティを囲む湖に辿り着いた政宗達。

今度は忘れ物をしないでここまで来れた。


湖からブクブクと泡が立ち、いよいよリヴァイアサンのお出ましだ。

このパターンはもう経験済みだ。

リヴァイアサンが出てきた瞬間一斉攻撃を仕掛けた。

政宗はシールドを弓と矢にして射撃。

トトと牙王も政宗と同じ物を使い射撃。

ジャンヌは斬撃の乱れ撃ち。

ドロシーは雷と氷の槍で攻撃。

ジークはビーム攻撃。


リヴァイアサンは一言も喋る暇すら与えられずに瞬殺…。


呆気なく勝利した。

なんかやり過ぎた感は有るが特に消耗する事もなく第一関門を突破したのだった。


だが、ここからが本当の戦い。

政宗とドロシーは互いに睨み合った。

『じゃんけんポンッ!あいこでしょっ!あいこでしょっ!しょっ!しょっ!………』

互いに一歩も引かなかったがやがて勝敗は決した。



勝者ドロシー!!



ドロシーは魔導書を開き魔法で湖の水を割り道を作った。

この結果は正しかった。政宗の能力(ちから)と違い、消耗を避ける事が出来るからだ。


いよいよ湖を抜け地球に落ちた月に到着すると薄気味悪い空気が漂っていた。


『何か良くない気配を感じます。みなさん気を付けて下さい』

トトは注意を促した。

ところがトトの周りにはだれも居なかった。

振り返ると「お〜っ」と歓声とパチパチと手を叩く音が聞えた

『一人の人間には小さな一歩だが、人類にとっては………え〜と何だっけ?』

『少しは緊張感を持ってくださいっ!!』

相変わらずの政宗達にトトは疲れている様子。


再び歩き始めるとトトは急に立ち止まった。

『近くに何者かの複数の臭いがします。』

『私のセンサーには生体反応はアリマセン』

ジークは何も感知していなかった。

しかし、カタカタと音が微かに聞えた。

その音は次第に大きくなっていった。

トトはハッと振り返った。

『みなさん、後ろです!』

政宗達の背後には夥しい数のガイコツやゾンビが次から次へと湧き出てきた。


『生体反応有り!』

ジークは何かを感知したようだ。

『この臭いっ!マーリンです!!』

牙王はその名を聞くとグッと大剣を力強く握り締めた。


『私の可愛い子供達に任せて高みの見物といこうと思ったが、もうバレてしもうたか』

ガイコツの群れの後からマーリンがゆっくりと姿を現した。

『子供達?』

『そういえばこの子達の本来の姿を見せるのは初めてじゃったかのう』

山賊や村人の正体は全てマーリンの操る死者達だったのだ。


牙王はその死者達の中からロザンを見つけた。

『政宗よ…すまないがコイツ等は俺一人で相手をさせてくれ…』

政宗の肩をポンと叩きマーリンの方へと牙王は歩き出した。

牙王の表情はよく見えなかったが、背中からでもよく読み取れる。

漢の背中は激しい怒りを纏った闘志を感じさせた。



『…死ぬんじゃねーぞ』

そう言って政宗達は振り返る事無く先へと走っていった。

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