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オズと召喚士  作者: 森ハム
第1章 〜 異世界召喚編 〜
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パンドラ

ーギリキン城内ー


ロザンを撃ち倒した牙王だったが、そこにマーリンが現れ止めをさしたのだった。


マーリンは再び氷の槍を創り出した。

『次はお主の番じゃ』

氷の槍は牙王へと飛んでいった。

しかし牙王は氷の槍を拳で砕いてしまったのだった。

『まだ助かったかもしれないのに…。…俺はお前を許さない。そして、俺自身も許せない』

牙王はマーリンの方へと歩き出した。


『氷が駄目なら、これでどうじゃ』

今度は雷を放ったが、大剣で斬り裂いた。

『なんて奴じゃ!え〜い、お前の出番じゃ』

『あら、ようやく私の出番かしら』

白髪の長い髪の女性が壁から出てきたのだった。

『神の仲間は皆殺しよ』

髪と何が有ったのか、彼女は神を相当怨んでいるらしい。

『パンドラ、後は任せたぞ』

『貴様!逃げる気か!?』

牙王の言葉に耳を傾けずパンドラに任せてマーリンは姿を消した。

『貴方の相手は私よ。さぁ、遊びましょ』

パンドラからは禍々しいオーラが滲み出ていた。

『悪いが女と闘うつもりは無い』

『そう、じゃあ一方的にやられてくれるのかしら………ねぇっ!!』


『ぐあっっ!!』

牙王の右膝の裏に激痛が走った。見ると膝の裏からは血が流れていた。

パンドラはそこから一歩も動いていなかった。

『次はここ』

『あぁっっ!!』

大剣を持っていた手の甲からも痛みと共に血が流れたのだった。

やはりパンドラは一歩も動かずその場に立っていた。

『…一体何をしたんだ!?』

パンドラはナイフを逆手に持って言った。

『ふふっ、ただ腕だけ空間移動しただけよ。こんな風に…ねっ!』

『ぐあぁっっ!』

パンドラがナイフを持った手を振ると牙王の背中からも血が流れたのだった。

『私が女でも抵抗して構わないのよ?出来たらの話だけど…』

血まみれのナイフを眺めパンドラはウットリとしていた。

遠隔からの近接攻撃。しかもかなりの負傷をおってしまった為、今の牙王に太刀打ちする術は無かった。


『…無様ね』

感情の無い声で牙王の背後からカトレアが現れた。

『あら、お仲間?貴方が私の相手をしてくれるのかしら?』

ナイフの血を舐めるパンドラ。

『…嫌よ…面倒くさい』

相変わらずマイペースのカトレア。

『…じゃあね』

そう言ってカトレアは転移魔法で牙王を連れ去ってしまった。

パンドラはカトレアのペースに飲まれ逃がしてしまった。

『あらあら、逃げられちゃった……ま、いっか』

カトレアは王の間から消え去った。



政宗達と牙王は南と北の魔女により救出されたのだったが、二人の魔女の転移した先は西の魔女の住むウインキーの城であった。

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