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オズと召喚士  作者: 森ハム
第1章 〜 異世界召喚編 〜
32/112

決闘の行末

牙王とロザンの闘いは始まった。


牙王の大剣を細い剣でいなして交わすロザン。

『お前の剣はお前と同じく真っ直ぐ過ぎる』

牙王の顔目掛けてロザンの剣先が飛び込んできた。ギリギリのところで交わす牙王。

両者は一歩も引かず攻防を繰り返した。


ガキィィィン


互いの剣が交差した。

『目を覚ませロザン!どんなに嘆こうと妹(アイツ)は帰って来ないんだぞ!』

『そんな事は百も承知!』

二人は後ろに跳びはね距離を取った。


『きっとお前は俺を倒しに来ると信じていた。』

『俺と闘う為だけに皆を苦しめたというのか!?』

『そうさ、要約この時が来たんだ!さぁ、楽しませろ』

『ロザンーーーッ』

そして再び跳び掛かった次の瞬間



牙王の剣がロザンの腹を突き刺した。

ロザンの口元は笑っていた。

『ロザン…お前わざと…!?』

ロザンの目から涙がこぼれ落ちた。

剣が刺さったままロザンは牙王を強く抱きしめた。

『妹(アイツ)が死んだ後…俺は孤独だった…。どんな形であろうと…お前に…側に居て欲しかった…』

ロザンは妹を失った時に牙王にただ居て欲しかったのだ。家族同然の友に支えて欲しかった。彼の願いはそれだけだった…。



牙王はショックを受けた。全ては自分が招いた事だった。

あの時逃げ出さなければ多くの者が死ぬこともなかった。

結局は自分の身勝手さ、自己満足で大勢に迷惑わ掛けてしまったのだと…。


『お前は…悪くない。自分を…責めるな…。ゴフッ』

ロザンの口から大量の血が溢れ出した。


『お前は優しいヤツだ…お前にこそ王の座は相応しい…』

震える手で牙王の顔に触れようとした。



その時、追い打ちを掛けるようにいくつもの氷の槍がロザンを突き刺した。

『ロザンッ!!』

ロザンは力果て牙王に触れる事無く息を引き取った。

『………貴様…何者だ!?』


『まったく、この役立たずが…。』

牙王が睨んだ先に立っていたのはマーリンだった。

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