vs オーディン
目の前に現れたのはオーディン。
オーディンは八本の脚を持つ愛馬、【スレイプニール】に跨り、大きな槍を携え片目で睨めつけていた。
『オーディンの槍には気を付けて! 放てば確実に命中すると言われているわ』
ドロシーがみんなに助言を施すと、
『だったら、放つ事が出来ないよう接近するまでだ!』
政宗はオーディンへと突っ込んで行った。
『待って無闇に突っ込んじゃダメ!!』
ズガーンッと政宗の前に雷が降ってきた。
『確か魔法も一流だと聞いた事が有ります』
『おいトト! そういうのは先に言えよ!』
政宗は危うく丸焦げになる所だった。
『作戦通り、私達が奴を惹きつける。その隙に牙王を城の中へ』
ジャンヌとトトは、オーディンへと向かっていった。
オーディンが槍を振ると突風が二人を襲った。
相手があまりに強過ぎる。一瞬の好きを作るのも容易くない。
ドロシーが政宗に耳打ちして話した。
『よし、やってみるか』
政宗は一度深く深呼吸をして心を落ち着かせ、牙王に叫んだ。
『走れっ!!』
牙王は仲間を信じ走った。
オーディンが牙王の方を向き、槍を構えた。
『跳べっ!!』
政宗の支持に従い、牙王は高く跳び上がった。
『させるかっ!! ……っ!?』
オーディンが槍を振ろうとした時、ジャンヌは遠方から斬撃を槍に放ち阻止したのだ。
『ナイスフォロー! 牙王! そのまま更に跳べーーーっ!!』
更に跳べと、政宗は牙王へそう言った。しかし、牙王はまだ中を跳んでいる最中。足場など何処にも見当たらない。
しかし、牙王の足下には確かに足場が存在した。政宗は牙王の足下にシールドを貼ったのだ。
ドロシーの狙いはこれだった。
『すまない、この借りはいつか返す』
そう言って牙王は、城門の先へ消えていった。
『侵入されたか……。コイツラを片付けすぐに追わねば……』
『ウォーーーーーーーーーーッッ!!!!』
オーディンの気迫は凄まじく、その身体からは突風が吹き荒れ、周りの地面がひび割れ始めた。
まるで嵐を感じさせた。
オーディンは、等々本気を出したのだ。




