雪野先輩
でもでも、雪野春日先輩の写真はゲットしていたので良かった。
わぉ、すんごい美人!
「見てみてみて!雪野先輩、ついにゲットしました!」
「わーすごーい!昨日突然消えたからさ、びっくりしたけど、やっぱ写真家だね。撮りたいものは、確実に撮るね!」
クラス女子にいわれ、そうか。私、撮りたいと思ったらすでにシャッター押してる。しかも、思うと同時に押してるから、撮りたいモノが取れてる。
素敵!無意識って、素敵!
「なーなせさーん、昨日はよくも逃げてくれたねー?」
「ひ、に、二宮氏!」
「えー、攻って呼んでって言ったよねー?」
「え、と、功氏。昨日は、逃げたつもりはなくてですねー」
ごにょごにょ、言ってると後ろに気配!
「もー功くーん、シグちゃんをいじめないでよー」
「わぁ、ビックリしました!ていうか、後ろから抱き締めないでいただけますか?」
「だってー抱き心地、いいもん!それに、功の名前はよんで、俺は呼ばないの?」
「えーえーえー」
「いや、いや、七瀬さんこまってるって。」
「うーうーうー助けてくださいぃ。」
あ、あれは!
雪野春日先輩!
「ゆーきーのー先輩!」
私の声で、振り向いた私の憧れのお姫様!しかし今回の役柄は、姫様のお母様役だ。
「まぁ、私のカワイイ”シータ”」
姫様の名前は、シータだ。まさか、私のカワイイカメラと同じ名だとは!そして、彼女雪野先輩は、いつも役に徹しているらしく・・・
「お母様、ご機嫌麗しゅう。これから、お茶をしませんか?」
「まぁ、シータのお誘いなら断れないわね」
よっし、シータになってよかった!
誘いに乗った、雪野先輩。ふふふ。
あ、いつの間にか拘束から離れていたらしい。
やった、私の無意識の行動は、彼にも勝っていたらしい。
「雪野先輩、俺もいいですか?」
「まぁまぁまぁ、”カイン”様も」
「よろしいですか?シータ姫の母君よ」
「まぁ、よろしくてよ。仲睦まじいことはいいことですよ」
なんてことだ、君まで来るのか!
「か、カイン様はよろしくてよ。お母様!2人きりで!」
あぁぁぁぁあ、私は演技が苦手なの!
ちょっと、ちょっと、君は来ないでいいのに!




