逃げ出す、私はうさぎちゃん?
やっぱり、ヒロインはシグ先輩に限るよね。
そうつぶやくのは、一体だれ?
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「あー七瀬さーん!出し物どうするー?」
「え?何事ですか、急に。二宮氏」
「あー、あれ?知らないの?」
「なにがです?」
突然、話かけられて驚く私。しかも、話の内容が見えません。
「文化祭、クラス実行員に選ばれてるんだけど、俺と、七瀬さん」
にっこり笑顔、素敵すぎます、さすが攻略対象様!
撮っても、いいですよね?いいですよね、撮ってしまった後だけど。
「あー、クセだっけ?聞いたよー櫂に」
「え、と・・・」
「いいなー、櫂と仲いいんでしょ?俺とも、仲よくしてよー」
そう、彼はいってぎゅっと手を握ってきた。
ひ、ひぇぇぇぇぇ・・・・突然なんですか?!
「はい、同じ実行員としてよろしくねー」
二宮氏もけっこうな、スキンシップとる人なんですね。
「で、モデル料って発生するの?」
「ご、ごめんなさいませ!!」
「あははは、おもしろいねホント!シグルちゃんだっけ?俺そう呼ぶからさ、功ってよんでよ。そしたらモデル料はいらないよー」
「えーと、えっと?」
こいつ、名に違わぬ攻め派か!
「ほら、ほら!」
「こーう」
語尾に、ハートマークがつくように二宮氏の名前を呼んで、
私に抱きつくのは・・・
「えー櫂そこで登場?も、ちょっとねぇ?シグルちゃーん」
「だーめ、シグちゃんは俺の名前だけ呼べばいいの。」
「う、う、」
イケメンに囲まれると、すっごく逃げ出したい気持ちになるのは私だけです?
「・・・・ごめーんなさーい!」
そういって、私は今日もイケメンから逃げるのです。
スチルだけ撮らせろぉぉぉ!
「あーあ、カワイイうさぎちゃん逃げちゃったー」
「櫂のせいじゃん」
「功、邪魔しないでね?」「なにがー?」
「ふーん、そっか・・・・絶対に手に入れるんだ」
「そ、頑張れと一応言うよ」
2人は、すこし不穏な空気を醸し出しながらの会話を終わらせると、その場を立ち去るのだった。




