不覚!
最近、視線に悩まされる。
いや、ね?自意識過剰とか、被害妄想だとか、じゃないです。
本当に、見られてる。
振り向けば、いつもそこには美少女が立っている。
あの、美少女は誰だ!!あの子新しいヒロインか!
くそう、ヒロイン探しの時見つけきれなかった私!不覚!
それにしても、ええ。超目の保養です。
レイア様は、神々しいならあの子は、清楚なカンジ。
いやー、ヒロイン最高ですよね。
今や居なくなってしまったヒロインさんは、
可憐な美少女さんで、ヒロインには種類がたくさんあるんですねー!ふふ、お腹いっぱいです。
「…でも、」
この、視線は別だ。ちょっと、緊張と怖さが……。
「えーと、君私に用か何か?」
意を決して、走り美少女に突撃!
「…あの、七瀬梓薫先輩!」
「うん?」
私の名前、知ってるんだ。
地味な方なのに?なんでだ?
「ここだけの話なので、お、屋上いいですか?」
******
というわけで、来ちゃったよ。
ま、美少女だし、後輩だし!
いいよ、なにもないよ、うん!
「はじめまして、私梓七璃伊って言います」
「璃伊ちゃんですか、可愛い名前です。うん、ピッタリです」
「先輩の方が、可愛いですよ。シグル先輩……きゃっ」
言っちゃったってカンジの、可愛い!なに、この後輩、可愛い!視線怖かったけど、許しちゃう!
「シグでいいよ。」
「はうっ、し、シグ先輩とお、お、お呼びしてもっ?!」
「うん、いいよ?みんなに、そう呼んでもらってるもん。新聞部の後輩とか、」
「はうっ、やったぁ!」
なんか、忘れてない?
この子、名前なんか聞いたような名字だったような……
「突然で、きっとしっシグ先輩は、驚いちゃうと思うんですけど…」
「ん?」
もじもじする美少女も、可愛い!
「うちの兄と結婚して、私の正真正銘の義理姉になってください!」
───なんて、言った?この子
ああ、言っちゃった。って体くねくねさせてるけど、
なんて?
うーん、聞こえなかったや!あははは…
「えーと、璃伊ちゃん?」
「はいぃ」
「なんて、言ったっけ?」
「はい、うちの兄と結婚…「も、いいです」
聞き間違いじゃなかったー、マジカヨ!!
つうか、兄って、ねー。
まさかねー。
「りーいー、なに勝手にシグちゃん口説いてんのー?」
「お兄ちゃん!だって、シグ先輩お姉ちゃんにほしいもん!」
「大丈夫大丈夫、ちゃんと口説いて結婚するから」
おい、なに話してるわけ?
まさかの、ヤツかよ!お兄ちゃん、ヤツかよ!
「ほんとー?」
「うん、ベットで一緒に寝たこともある仲だよ。シグちゃん抱きついてきたときかわいかった」
「………はうっ、」
美少女は、ぼそりと《見逃した》と言ったことは誰にも気づかれない。
「誤解まねきます!偶然の、添い寝です!」
梓七櫂だとは、不覚!
ついてこなければよかった!




