ぬいぐるみになった覚えもないんですよね。
「シーグちゃん?なにしてるのー、そんな所で」
にっこり、素敵な笑顔ありがとう。
無意識におさめてしまったよ、我がコレクションの一つにしてもいいですか?
「またー、写真?俺のコレクションとかあったりするの?シグちゃん、そこの所知りたいな」
えー、と。困ったなぁ…
すっごい笑顔の梓七櫂とすっごい睨む洟弥と呼ばれたイケメンくん。
恐い、どっちも恐い。
「そうだ、シグちゃん。もしかして、降りられない?じゃあ俺が受け止めてあげる」
「い、いえ!結構で…」
「モデル料とっちゃおうかなー」
え、マジでか!!ちょ、ぼったくりしないよね?
助けてくれる?でも、なんか嫌な予感?
「あの…!───た、助けてください」
「うん、いいよー。俺のお姫様」
キザったらしい!逆に似合いすぎてウケます。
「ふふ、いま変なこと考えたでしょ?シグちゃん。いいよー、助けな…「ごめんなさい!助けてください」
ちょ、隣の君笑うな!
「洟弥。笑わないでよ。可愛いでしょ?シグちゃん。気に入ってもやんないからね!」
「はん、いらねーよ。櫂」
「ふ~ん、あとあとしらないから。」
と、視線を私に戻した梓七櫂はにっこり、素敵な笑顔で…
「シグちゃん、飛び降りて?抱き留めるから」
「……え……」
「ほら、はやく。ね?」
「え?」
「はーやーくー」
恐いんです。飛び降りる?無理無理無理無理!
しかし、待てどもそれ以外方法はないわけで
意を決した私は、飛ぶ。
「はーい、おかえり。シグちゃん。あーこのままお持ち帰りしちゃおうかなー」
なんか、不吉な言葉聞いた気がする!
ぎゅうぎゅう、抱きしめられ…離れられません。どうして!?
「シグちゃん、不本意だけど紹介するね。五園洟弥、仲良くはしなくていいからね」
あの、それって紹介する意味あります?
「で、この子がシグちゃん。可愛いでしょ、俺のお嫁さんだからね?洟弥、ぜってぇ手ぇ出すなよ」
あの、後半マジ恐かったです。ていうか、アナタのお嫁さんになった覚えは一切ないんですが。
あのー、聞いてます?
「あー、気持ちいいなー。あー、やっぱお持ち帰りしちゃおうかなー」
「──変態」
「洟弥、なんか言った?」
「いや、なんにも」
あのー、離してくれませんか?




