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「メジェドの居ない日々」(セーラー服と雪女 第28巻)  作者: サナダムシオ


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7/11

⑦ 次は鷹志と

「ああ、ユリちゃん、ジャンヌさん、お帰りなさい。」

 鷹志から声を掛けて来た。

「鷹志、ビートルの改修ありがとう。おかげで安心して上空まで出られたわ。」

 由理子から、感謝の言葉が述べられる。


「そりゃあ、良かった。早速役に立って嬉しいよ。」

「……ねえ、次はまた、鷹志と行きたいな。」

「ああ、うん。とりあえず、研究も一段落したし……いいよ。」

「やったあ!どこにしようかなあ。」


「あのう……じゃあ、私はコレで……。」

 フェードアウトしようとするジャンヌ・ダルク。

「ジャンヌも一緒に……三人で行きましょう?」

 引き留める由理子。


「えっ、お邪魔じゃないんですか?」

「いいのよ。鷹志がアナタのファンだし、剣士が一人仲間に居れば、イザという時に安心だしね……でしょ、鷹志?」

「……ああ、うん。それはもう……ユリちゃんさえ良ければ。」

「決まりね。次の日曜日にしましょう。」

 そんな感じに、次の予定日が決まった。


 次の日曜日は、翌々日だったので、あっという間だった。

 例によって、三人で地下駐車場に向かう。

 緑色の、フォルクスワーゲンビートルの前だ。

「今日は久しぶりに、僕が運転するよ。」

 鷹志がそう言って運転席に座り、由理子が助手席、ジャンヌは後席に収まった。


「今日は、以前から僕が気になっていた事件の調査に付き合ってもらうね?」

 鷹志は二人の女性にそう言うと、センターコンソールパネルに、目的地の座標を、以下のように打ち込んだ。


 西暦1626年5月30日

 時刻09時00分

 北緯39度54分

 東経116度21分


「じゃあ、行こうか。ああそうだ。みんな、このサングラスをかけておいてね。」

 彼はそう言うと、サングラスというよりはむしろ、ゴーグルに近いものを二人の女性に手渡し、自分も同じようなモノを装着した。

(何だか、宇宙戦艦ヤマトで、波動砲を撃つ時に、着けるヤツに似てるな。)  

 由理子は思わず、そんな連想をした。

 そしてまた、鷹志はいつもの手順で出発したのである。


 到着した先は、とある城の上空だった。

「ちょっと、大きな音がするから、心の準備をしてね?」

 鷹志が言うが早いか、突然、辺り一面が眩しいくらいに明るくなり、続いてドーンとか、バーンとかいった、表現しきれないような、とんでもない轟音が起こった。そして目の前に、見る見る巨大なキノコ雲が湧き上がったのである。


挿絵(By みてみん)

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