表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
6/28

Vol.2 夢人

廉は、病院の待合室でイライラと

連絡が来るのを待っていた。

真岡が病院に運び込まれてからもう

2時間経っている。部屋には廉と真岡の

両親しか居なかった。

父親はさっきからうろうろと部屋中を

行ったり来たりしている。

逆に母親はピクリとも動かず、手を顔の前で

組んで、娘の無事を祈っていた。


突然部屋のドアがガチャリと開いた。

廉たちはハッとしてそちらを見た。

一人の医師と、後ろから看護婦が入ってきた。

すかさず真岡の両親が彼らに詰め寄る。


「真岡は……?!うちの子は大丈夫なんですか?!」


医師は両手でなだめるような仕草をしながら答えた。


「落ち着いてください。娘さんは無事です。

まだ意識はありませんが、命に別状はありません」


それを聞いて、母親は安堵のあまり

その場にへたり込んだ。


「良かった…………本当に娘は無事なんですね?

会わせてくれますか、先生?」


医師と看護婦は廉たち3人を真岡のいる病室へ

案内した。真岡はベッドに横たわって静かに

眠っていた。まるで息をしていないかのようだった。


「命に別状は無いと言いましたが、完全な

昏睡状態です。明日には目を覚ますかも

しれませんし、ずっとこのままという可能性も

残念ながらあります。原因は良く分かりませんが、

おそらく精神的なものかと…………何か

心当たりはありませんか?」


真岡の両親は首を横に振った。

だが廉は、彼女の言っていた夢のことを

思い出していた。だが、口には出さなかった。

だって、馬鹿げている。夢のせいで

昏睡状態に陥ったなんて。


「そうですか……

真岡さんは当分入院ですね。我々も

全力を尽くします。」


そう言ってから、医師たちは部屋を

出ていった。



廉はしばらくの間、透き通るような肌をした真岡の

美しい顔をじっと見つめていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ