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Vol.6 襲撃 ーintroductionー
「なんということだ……………」
男は絶句した。
驚愕と恐怖のあまりに目を見開き、肩をガタガタ震わせる。額からは汗が吹き出し、玉汗が頬を伝って滴り落ちた。
黒いローブをまとったその男のーーーいや、その老人の右手の手のひらは、真っ赤に火傷していた。
真っ暗な部屋で、老人は目の前の一枚の羊皮紙を凝視していた。その紙面の上には、赤く焦げたように刻まれたいくつかの文字が、シュウ…という音を立てている。
老人はつい先程、ある者を、その名を、縛ろうとした。
が、失敗した。いや、正確には………できなかった。
すわ。我々は、とんでもない怪物を招き入れてしまったようだ。あの予言がまさか、現実になろうとは。
「あの予言が真ならば……こやつ、早々に始末せねばなるまいぞ」
老人は忌々しげに、依然として羊皮紙の上で煌々と紅い光を放っている文字を睨み付けた。
「Utugi Ren」という文字を。




