↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/76

第28話

すみません、仕事が立て込んできた為、1日1話投稿の日が出てきそうです。

「チッ! あの根暗野郎が参戦してくるとはな……」


 ナホーティア達とワイバーンが戦っている場所から五十メートル程離れた茂みに、フェリーネが潜んでいた。


 フェリーネは召喚のスキルを持っていた。自らより実力の劣る魔物を召喚出来るスキルである。今回のワイバーンも、以前ケイブ達を襲ったリザードマンも、実はフェリーネが召喚した魔物であった。


 ルーラルヴォーラ家とリハイヘヴン家は敵対している。元々ナホーティアは排除する予定であった。


 さらに、闘技大会でケイブから受けた屈辱の腹いせに、ナホーティアを襲う計画を立てていたのだった。


 魔物を使役し襲わせることで偶然の事故を装う。自らには一切の嫌疑がかからない。


「寄子達が上手くケイブを足止め出来たのは計画通りだったが……仕方ない、ボルガドフにも消えてもらうとするか」


 フェリーネが取り出したのは虹色に輝く弓矢である。ルーラルヴォーラ家に代々伝わる神器。攻撃対象のスキルを一切無効化出来る逸品だ。


 ボルガドフが暴れ回った結果、ワイバーンは残り三匹に減ってしまっている。これ以上の邪魔はさせない。


 フェリーネは歪んだ笑みを口元に浮かべつつ、弓を引いた。


「ぐうっっ?!」


 ボルガドフにとって、あり得るはずのない事態が起こっている。硬質化のスキルを持つ自分は、ほぼ全ての物理攻撃を無効化出来るはず。そう思っていた。しかし、腹に虹色に輝く矢が貫通している。


「これは神器か? もしや……」


 神器を所有している者は限られている。それこそ、七列卿のように高位の貴族に限られるのだ。

 

 ボルガドフは前のめるように倒れた。


「ボルガドフくんっ!」


 しかし、三人にボルガドフを助ける余裕は無い。


 リミュ、リーフェも全身傷だらけである。ワイバーン達が止めを刺すべく襲いかかる。


 ナホーティアも既に満身創痍である。聖女のスキルは攻撃には向かない。皆を助けたくても、どうすることも出来ない。


「ナホーティア、お前だけでも逃げるんだ!」


「いくら分析しても勝ち目がない……ナホーティア、早くっ!」


「そんな、そんなこと出来ないよ! いやだーっ!!」


 ナホーティアは泣きながら石をワイバーン達に投げつけるが、ダメージを与えられるはずもない。


 ワイバーン達のしつこい攻撃を受け、リミュ、リーフェも次第に動くことすら出来なくなっていく。


 ナホーティアの視界が涙で溢れていく。



「やめてぇ……やめてよーーっ!!!」



 突如として、妖気がナホーティアの身体から濁流のように溢れてくる。髪は逆立ち、眼からは血の涙を流し始めた。


 皆を助けたい。その必死な思いが、ナホーティアの狂化スキルの封印を解いたのだった。


 醸し出す雰囲気が明らかにナホーティアの物ではない。尋常ではないプレッシャーが放たれている。


 ワイバーン達の目線がナホーティアに釘付けとなり、様子を伺っている。明らかに格上の存在だと認識しているかのようだ。



「ゆる……せない、ころしてやるっ!」



 次の瞬間、ナホーティアは素手でワイバーンの身体を引き裂いていた。

もしよろしければ!


・ブックマークへの追加

・画面下の「☆☆☆☆☆」から評価


をお願い出来ますととても励みになります♪

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろしければこちらもぜひクリックを↓
小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。