第26話
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すみません、24時を過ぎてしまいましたが、11日分の2度目の投稿です。
「グオオオォォォォッ!!」
ボルガドフが鬼人化した。相変わらずの迫力である。身長は三メートルといったところだろうか。咆哮で空気は振え、歩く度に大地は鳴動する。
よし、俺も鬼人化して迎え撃つとしよう。
「鬼人化(劣化版)、発動!!」
自分の身体が急激に大きくなるのが解る。そして、身体中に力が漲ってくる。身長は二メートル半程になった。やはり劣化版だけあって、ボルガドフの鬼人化よりは身長が低いようだ。
「ウォォォォォォッ!!」
ボルガドフと取っ組み合いになる。ほぼ互角だが、やはり劣化版のせいか俺がじりじりと押される。
周りで実戦訓練をしていた七列卿や寄子達は、茫然と俺達の闘いを見つめていた。
そして、ついにボルガドフが俺を投げ飛ばした。すかさず受け身を取り、着地。その衝撃だけで地響きが起き、クレーターが出来る。
この鬼人化の状態で雷撃を使ってみよう。これが俺のやりたかったことだ。全てのステータスが5倍化された状態の雷魔法はどんな威力になるのか。
「ライゲキ!!」
上手く喋りづらいが、何とか詠唱は出来た。すると、ボルガドフの方に伸ばした右腕に圧倒的な魔力が集約されていく。迸る電光が以前の五倍位になっている。
雷撃を放つ。ボルガドフの周囲一帯が目映い光に飲み込まれたかと思うと、凄まじい爆音が響いた。風圧で、周りの生徒が吹き飛んでいる。
もうもうと上がっていた黒煙が晴れると、深さ五メートル位のクレーターが出来ていた。ボルガドフが人間の状態に戻って膝をついている。
「ケイブ君、死ぬかと思ったよ……」
ボルガドフが満身創痍でこちらを見上げている。少々申し訳なかったが、ボルガドフなら死ぬことはなかっただろう。
闘技大会の決勝戦で倒すのに苦労したボルガドフを一撃で仕留めることが出来た。実験は成功である。
「ウォォォォォォッ!!」
実験が成功した嬉しさの余り、雄叫びと共にガッツポーズを決めてしまった。もちろんボルガドフには悪いと思ってるのだが……どうやら鬼人化の状態だと、感情が理性を上回ってしまうようだ。
すると、目の前をヒラヒラと蝶々が飛んでいく。蝶々は可愛いな、綺麗だな、と思ったのも束の間、俺は蝶々を追いかけ始めた。
「チョウチョサン! チョウチョサン!」
地響きをたてながら蝶々を追い回す身長二メートル半の鬼人。生徒は逃げ回った。
ーー止まれ! 止まってくれ!
理性のブレーキが効かない。感情のまにまに行動してしまうような感じだ。鬼人化すると知性が百分の一になるとステータスに書いてあったが、こういうことになるとは……。
ふと、逃げ惑う生徒の中にリーフェを見つけた。最近のリーフェは、けしからんことに胸元が大きく開いた服をよく着ている。走るリズムに合わせて巨乳がプルプルと弾む。
ーーお、おっぱいだ! おっぱいだ!
そう思った直後、俺は行動を止めることは出来なかった。リーフェに顔を近づけて、じっと見つめたかと思うと……
「オッパイ! オッパイ! オッパイ! オッパイ! オッパイ! オッパイ!……」
オッパイ! と叫びながら、リーフェの回りで手をたたいて踊る。
もう誰にも止められない。俺自身も何をやっているのか解らない。内なる衝動が抑えられないのだ。
リーフェは顔を真っ赤にして恥ずかしがり、ナホーティアは茫然とし、リミュは腹を抱えて笑い転げている。
「オッパイ! オッパイ! オッパイ! オッパイ! オッパイ! オッパイ!……」
その日、学園中に謎のおっぱいコールが大音量で響き渡った。
俺の鬼人化が自然に解けるまで、小一時間おっぱいコールは続いたという。
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