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第24話

新たにブックマーク頂きました皆さま、誠にありがとうございます!


すみません、今日はこの1本のみの投稿になりそうです……


「おおっ。噂のケイブさんですね! 握手して下さい!」


「お前の試合、俺は感動したぜ! 師匠と呼ばせてくれ!」


 闘技大会の次の日から、俺の評価はガラリと変わった。


 以前は珍妙な整理整頓スキルの持ち主ということで馬鹿にされていた。だが、闘技大会で優勝したことにより、俺は一躍英雄扱いされるようになったのだ……ただし、男性に限るが。


「それにしても、尊敬されるのは男ばっかりだな……」


 初戦と第二戦で、不可抗力ながら、俺は対戦相手だった二人の美少女を裸にしてしまったのだった。そんな訳で、男からの評価は高い。


「あ、ケイブくんっ、向こうから女の子が走ってくるよっ! ケイブくんのファンじゃない?」


 ウサ耳の獣人の女子がこちらに向かって走ってくる。もしや……


「ケイブ・クオーツカス、サリア様の屈辱を思いしれっ!」


「うおっ!」


 鋭い爪で引っ掻かれそうになる。慌てて回避し、ウサ耳の女の子に軽い電撃をお見舞いする。


「うぐっ。サリア様……私の力が及ばず、申し訳ございません」


 ウサ耳の子は、そう言い残して気絶した。サリアとは、初戦で俺がひん剥いたフェイラビット家の令嬢である。恐らくこの子はフェイラビット一族で、サリアの敵討ちの為に襲ってきたのだろう。


「完全に悪者だな……」


「しょうがないじゃない! 可愛い女の子を皆の目の前で裸にしたのよ? それも二人も……実際、わざとなんじゃないの?」


「わざとじゃねえよ! そ、そうだリーフェ。分析スキルで俺の無実を証明してくれよ!」


「リーフェは分析する……分析するまでもない事である、と」


 リーフェはそっぽを向いた。とんでもないゴミスキルである。


「ま、まあ、新しい友達も出来たから、いいじゃないっ?」


 クラスに入って着席すると、ボルガドフが近づいてきた。


「やあ、ケイブ君。おはよう。今日はどんな気分だい?」


「ああ、おはよう。まずまず好調かな」


「そうか、それは良かった…………今日は良い天気だね」


「そ、そうだな。良い天気だな」


「だよね」


「……」


 解った。こいつ完全なコミュ障だ。友達が出来ないのはコミュニケーション能力が無いからに違いない。こいつは自分のスキルのせいにしていたけどな。


 当のボルガドフは俺という友達が出来たせいか嬉しそうだ。少しそわそわしている。


「はい、それでは授業を始めよう。む、フェリーネは欠席じゃな」


 フェリーネの姿は見えなかった。それほどひどいケガは負っていなかったと思うが。何故か嫌な予感がする。


「まずケイブ、優勝おめでとう。ボルガドフも素晴らしい健闘ぶりであった」


 シャンデルが祝福すると、フォードン一人が大きな拍手をしてくれている。フォードンの寄子達もつられて拍手する。俺を見つめる真っ直ぐな瞳が暑苦しい。


 今日も実戦訓練が始まる。俺はレベルが上がったスキルで試してみたいことがあった。


「なあ、ボルガドフ。実戦訓練は俺と組まないか? スキルの攻撃力が強すぎてお前にしかお願い出来ないことなんだ」


「そ、そうか。しょうがないな。友達の頼みだもんな」


 ボルガドフの友達アピールが、少し面倒臭くなってきた今日この頃である。

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