第16話
本日、二度目の投稿です!
学園への入学式当日。
「どう? 私、制服は似合うかしら?」
リーフェがまたもやファッションチェックをお願いしてくる。文句無しに可愛い。見た目は。
学園の女子の制服は緑のブレザーにチェックのスカート。靴下は紺か白と決まっている。胸元にはリボンがついている。
さらに、リーフェの場合は、メガネ巨乳という属性がおまけでついてくるのだ。
「ああ、超可愛いよ。よもや、こんな美少女が股間のみを攻撃してくるなんて、夢にも思わない程にな」
「そ、それはわざとではない! 弱点を分析した結果だ!」
「ケイブくん、わたしはどうかなっ?」
「可愛いぜ! ナホーティアは見た目も性格も天使だな」
「やったーっ!」
ナホーティアがクルクルとその場で回るのにあわせて、スカートがヒラヒラとひらめく。
シルバーブロンドの長髪に清楚そうな面立ち。それでいてリーフェより一回り大きめの胸。すらっとした美脚。学園のアイドルになりそうだ。邪魔な虫がつくようなら、この俺が整理整頓してくれよう。
リミュはあまり服装には関心が無いのか、軽いあくびをしている。ナイスバディの二人と比べて、リミュは少女っぽい身体つきだ。ツインテールに制服が馴染んでいて、かなりの美少女である。これはこれで需要は大きいだろう。
学園の入学式には、全部で千名の新入生が集まった。年齢は全員十五歳。様々な地域から集まってきている。
校長はシャンデル・L・クリスタールというキングウェル王国最高峰の魔術師らしい。入学式は校長の挨拶で締め括られようとしている。
「皆さんは、キングウェル王国の未来を支える有望な家臣です。王命に従い、この学園で懸命にスキルと魔法の修練に励むように」
学園は王都にあるだけに、王家の影響力を強く受けている。あくまで国王に忠誠を捧げる貴族を育成するという目的の為に建てられている。
シャンデルは王宮の筆頭魔術師を兼ねているそうだ。いつか、魔法の腕を拝見したいものである。
俺は、主に二つの目的を達成する為に学園に入った。
一つは、ナホーティアの狂化スキルを消去、または悪影響を完全に取り除く為である。
学園はシャンデルのみならず、キングウェル王国の優れた魔術師が集まる研究機関でもある。その手掛かりが掴めるかもしれない。一刻も早く対処しないと、ナホーティアの人格に悪影響が出る恐れがある。
ただ、ナホーティアが狂化と呪術士のスキルを持っていることは、絶対に誰にも知られてはいけない。
ナホーティアが聖女のスキルを持っていることは、キングウェル王国中に知れ渡っている。
そのナホーティアが、かつてキングウェル王国に壊滅的な被害をもたらした狂化と呪術士のスキルを持っていることが漏れれば、最悪処刑されかねない。
それだけ、狂化と呪術士は千年間忌み嫌われたスキルなのである。
目的の二つ目は、ナホーティアに降りかかるあらゆる災いを払えるような圧倒的な力を持つ為だ。
整理整頓スキルと雷魔法は、まだまだ伸び代がある。スキルと魔法の鍛練の為に、学園以上にふさわしい場所は無いといえるだろう。
ーーーーーー
入学式が終わり、俺達はクラスへと案内された。クラスは家格によって峻別される。リハイヘヴン家は七列卿の為、Aクラスに分けられた。
Aクラスには他の七列卿の子弟が集まり、それぞれが三~四人の寄子を従えている。
他の貴族達にとって、七列卿は雲の上の存在である。王国のトップクラスの官位は、七列卿の一族で独占されている為だ。Aクラスがある場所も、他クラスの棟とは分けられている。
ナホーティア、リミュ、リーフェ、俺の四人は教室に入り、まとまって席に着いた。
すると、俺達の方へツカツカと歩み寄ってくる美少女が一人。背は小柄だが、かなり豊かな胸、細い脚をしている。髪は茶色のボブヘアー。吊り目でかなり気が強そうだ。
「あらあら、聖女サマのお出ましですわね。わたくしは七列卿ルーラルヴォーラ家の次期当主、フェリーネと申しますわ。お見知りおきを」
俺は一目で解った。
こいつは、ナホーティアに害をもたらす奴だと。
後に、この予感は正しかったと証明されることになる。
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