表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
疎遠だった幼馴染と高校で再開したら俺のタイプに変貌した件  作者: エンザワ ナオキ
第3章 学校生活編①

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
65/70

第61話 2日目開始!

いつもお読みいただきありがとうございます!

 俺たちは、遂に球技祭2日目を迎えた。


 今日が終われば、勝者が決まる大事な日だ。

 たかが学校の球技祭と思う方もいるかもしれないが、想像以上の熱がある。

 

 今日のスケジュールも、詰め詰めとなっている。

 まず最初に行われるのは、10時からグラウンドでソフトボールだ。


「今日こそ、カッコよく決めてやるぞ!」


「自分も勝てるように頑張りたいです!」


 教室に入ると、部活の朝練を終えた西川と大和、そしてソフトボールに参加する男子生徒数名で輪が出来ていた。


 ――ソフトボール組も気合十分だな。


 その光景を見ると、こっちも嫌でも気合が入ってくる。

 俺が、西川たちを眺めていると、隣の席に座っていた館山さんが、話しかけてきた。


「優作くん。私は、ソフトボールの応援に行くから、負けないように頑張ってね」


「あ、そうなの?」


「うん……。どうしても西川くんが『俺たちを応援してほしい』と話を聞かないからね」


「そうか……」


 どうやら、館山さんは、女子バレーボールの時間の関係上、最初の方しか応援が出来ないようだが、ソフトボールを応援しに行くようだ。

 西川、上手く館山さんを誘うことが出来たんだな。


 昨日に引き続き、俺は男子バレーボールと時間が被ってしまい西川の試合を見ることは出来ないが、吉報きっぽうを待ちたい。


 宮くんも唐島くんも、そして他のクラスメイトも元気一杯だ。


「遅いよ、優作! せっかくバレーボール借りたんだから、ちょっとトスの練習したかったのに……」


「いやいや、教室の中で、練習をするな!」


 俺は、数日前に「家でも練習をしたい」と言っていた宮くんに、実家でホコリを被っていたバレーボールを貸してあげた。


 そのボールを使って教室で練習しようとする宮くんに、唐島くんが呆れ顔で同調する。


「本当だよ……危ないって、言っているのに、ずっとボール触っているんだよ」


「宮くん? 唐島くんを困らせちゃだめだよ?」


「あ、あぁ……わりぃ……」


 宮くんの自由さに、唐島くんも困っているようだ。

 俺の注意に、戸惑いながらも小さく頷いた宮くん。


 まるで、兄弟喧嘩を止めているお父さんのような気持ちだ。


 しかし、宮くんは向上心が強く、スパッと断るのは申し訳ないので、俺からちょっとだけ練習に付き合うこととした。


「ホームルーム終わったら、ちょっと校庭に出て、トスの練習でもするか?」


「あ、あぁ……お願いしたい」


 この男が、高校で部活をやっていないことが勿体ないと感じる。


「優作、おはよう!」


「あぁ、おはよう」


 俺が宮くんと球技祭前、最後の練習の約束をしていると、今朝、俺と一緒に登校した華恋かれんが、既に着替え終えたジャージ姿で様子を伺いながら話しかけてきた。


 華恋たちが登場する女子バレーボールは、ソフトボールと男子バレーボールの出番が終わった後だ。


「いよいよ今日だね! お互いに暴れてやろうね!」


「そ、そうだね……。暴れよう!」


 1日目は、あまり活躍できなかった華恋。

 今日は俺たちの試合が終わった後だから、最初から恐らく見られるはずだ。

 

 どうか、《活躍》をする姿を見せてくれ……ミスばかりして、別の意味で可愛く暴れないことを祈りたい。


「あとさ……」


「うん?」


「優勝まで、あとちょっとだね……」


「えぇ? あ、あぁ~そうだな」


 華恋は少し上目遣いで、もじもじとしながら俺の顔を覗き込んできた。


 ――その言葉の意味……。


 それは間違いなく、『優勝したらなんでも一つお願いを聞く』というあの約束のことだろう。


「何をお願いするか考えたの?」


「ま、まぁね。一応は……」


「そ、そっか……それなら良かった」


 華恋は安堵したような、でもほんの少しだけ残念そうな、複雑な表情を浮かべて視線を逸らした。

 俺は華恋に何をお願いするかを全く考えていなかった。


 ――もし、優勝したら、俺は華恋に何をお願いすればいいんだ……。


 空いている時間に、ちょっと考えなくては……。


 ――いや、勝ってもいないのに、勝った後のことを考えるなんて、嫌な予感しかしない。


 俺の頭の中では、自問自答の時間が続いた。


 しかし、今はともかく、お互い勝って笑顔で球技祭を終えることが先決だ。

 迫水先輩のクラスに勝って、最高の気分で華恋たちを応援したい。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


もし「続きが気になる!」「面白い!」と思っていただけたら、下の【☆☆☆☆☆】から評価やブックマーク、感想などをいただけると、執筆の励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ