表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
疎遠だった幼馴染と高校で再開したら俺のタイプに変貌した件  作者: エンザワ ナオキ
第3章 学校生活編①

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
40/62

第37話 幼馴染×勉強会③

いつもお読みいただきありがとうございます!

 勉強を始めて、3時間……。


 俺たちは、疲れながらも勉強を進めていた。


 ベッドの上を見ると……。


「すやぁ~すやぁ~」


 華恋が勉強のしすぎと、俺に英語を教えていたためか、疲労がたまってしまったようで、すっかり寝入ってしまっていた。


「……んんっ」


 しばらくして、ベッドから寝息とは違う、小さな寝返りの音が聞こえた。


「あ、ごめん……私、寝ちゃってた……?」


「おはよう。華恋かれん先生のおかげで、英語の課題は終わったよ!」


「そ、そっか……それなら良かった……。美那子もおはよう……」


 目をこすりながら身を起こす華恋。

 その髪は少し跳ねていて、学校で見せる『みんなが憧れる女の子』の面影おもかげはどこにもない。


「うん、おはよう」


 華恋はベッドから降りて、俺の机の隣へとやってきた。

 動きはぎこちなく、如何いかにも寝起きという感じだ。


「美那子の数学はどうなったの……」


「華恋が、寝落ちしている間に、優作に教えてもらったよ」


「そ、そっか……」


 俺は、華恋が寝ている間に、美那子に数学を教えた……と言っても、彼女は、数十分で解き方のコツを覚えてしまった。


 その後は、美那子に勉強を教えてもらっていた。


「もう、優作は……」


「えっ?」


 華恋は、俺の机の上を見るなり「はぁぁ」と、小さくため息をついた。


 そして、俺が机の端に寄せたままにしていた消しゴムのカスや、お菓子の小さなゴミを指差した。


「昔から、こういう小さなゴミとか出しっぱなしにするんだから。こういう小さな気になる点も、ちゃんと自分で片付けないとダメでしょ?」


 そう小言を言いながらも、華恋は怒っているわけではなく、慣れた手つきでゴミを手のひらに集め、ゴミ箱へと捨ててくれた。


 小さいころから、あいつのガサツな部分も多く見てきたが、こういうところは、やけに面倒見がよい。


「あ、ごめん……ありがとう!」


「美那子の周りは、綺麗でしょ?」


「う、うん……」


 ――俺の周りにあったお菓子のゴミは、美那子が食べたものなんだけどな……。


 俺は、言い訳をしようと思ったが、目の前の美那子は「うんうん」と小さく頷いている。


「私が気づかなかったら、ずっとこのままでしょ? ほんと、私がいないとダメなんだから」


 俺は、まるで長年連れ添った夫婦のようなやり取りに、少し顔を熱くしながら華恋に言われるがままだ。


「そういえば、俺の家でご飯食べていくか?」


「え? どういうこと?」


「さっき姉ちゃんが部屋に来て、せっかくなら久々にご飯食べていきなさいって……昔はよく家で食べていたでしょ?」


 小さいころ、俺たち3人は、緑ヶ丘家でみんなでご飯を食べていた。


「じゃあ、お母さんに言ってこないと……」


「大丈夫! さっき私が、華恋のお母さんに言ってきたから」


「そっか……」


 美那子は、華恋が寝ている間に、白原家に「今日は、優作君の家でご飯を食べます」と連絡を入れてくれた。


「こうやって、皆でまたご飯を食べられるなんて、思わなかったね」


「うん、そうだね……」


 華恋は、昔を懐かしむかのように、小さく微笑んだ。

 俺も、この3人でご飯を食べられるなんて……何か企んでいそうではあるが、ちょっと、姉ちゃんには感謝しないといけないと思った。


「じゃあ、あと30分だけ、勉強頑張りましょうか」


 美那子は、持っているペンを置かずに、ずっと勉強を進めていた。

 俺と華恋は、もう勉強する体力は残っていない。


「もう疲れちゃったよ……ちょっとだけ、ゲームしようよ」


「え、テストは今週だよ? 遊んでいる暇はないよ?」


 華恋は口を尖らせて、美那子の体を両手で揺らす。

 美那子は、体を揺らしながらも、ペンは離さない。


「じゃあ、優作に決めてもらおうよ」


「お、俺……?」


 正直、俺ももう勉強する体力は残っていない。

 

 ……もう5時間は勉強をしている。


「俺は……」


 華恋が目を輝かせ、「ゲームしよう」の言葉をご飯を待つワンちゃんのように待っている。

 美那子は「遊んでいる暇はないよ」と冷たい視線を送ってくる。


「べ、勉強しようか……」


「えぇ~!」


 俺は、華恋の期待に応えられず、心を鬼にして勉強をすることを選んだ。

 ゲームをしたかった華恋も諦めたのか、ぷくっと頬を膨らませながらも、渋々と最後の追い込みを始めた。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


もし「続きが気になる!」「面白い!」と思っていただけたら、下の【☆☆☆☆☆】から評価やブックマーク、感想などをいただけると、執筆の励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ