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NBAマニアによるNBA 底なし沼講座~2020-2021シーズン版~  作者: 十六夜亰也
ファイナル開幕
245/249

バックスVSサンズのファイナル第3戦の結果

■ミルウォーキー・バックスとフェニックス・サンズによるNBAファイナル第3戦が、バックスの本拠地ファイサーブ・フォーラムで行なわれました。


両軍とも先発は過去2戦と同様。

バックス

PG ドリュー・ホリデー

SG クリス・ミドルトン

SF PJ・タッカー

PF ヤニス・アデトクンボ

C ブルック・ロペス


サンズ

PG クリス・ポール

SG デビン・ブッカー

SF ミカル・ブリッジズ

PF ジェイ・クラウダー

C ディアンドレ・エイトン


第1Q、サンズのスコアを牽引したのはエイトンで、ダンクやポストムーブからのミドルジャンパー、フックなどでゴールを量産し、12Pを稼ぎ出しました。


一方のバックスはヤニスが開始3分半で一度ベンチへ退き会場がどよめきます。

イースタンカンファレンスファイナルで痛めた左ヒザの故障が再発したかと心配されましたが、すぐさまコートに戻り、7P、5R、4Aとオールラウンドな活躍を見せて問題無いことをアピールしていました。

 

28-25とサンズの3Pリードで迎えた第2Q、バックスはヤニス、ミドルトンの連続得点で早々に逆転すると、残り約8分からは25-7のランを仕掛け、一気に差を15Pまで拡大していきます。

サンズはこのQだけで5個のTO(ターンオーバー)を犯した上、リバウンドも劣勢(サンズ7本、バックス15本)だったため、FGで大きく差をつけられ(サンズ7/19、バックス14/28)、成功率も低調(36.8%)で45-60と15Pビハインドで前半を折り返す要因となってしまいました。


後半もこのままバックスが突っ走るかと思われましたが、サンズは第3Qだけで10Pを稼ぎ出したキャメロン・ジョンソンを中心に、残り約5分半の時点で4点差まで迫ります。

しかしバックスはファイナルに入り不調で印象が薄いホリデーが4本の3ポイントを決めるなど存在感を発揮します。

さらにアデトクンボが16P、パット・カナトンも2本の長距離砲(3P)を含む8Pを集中放下し、98-76と差を22Pまで広げることに成功しました。


第4Qも流れは変わらず、残り5分でサンズはCP3をベンチに下げ白旗を挙げてしまいます。

最終スコア120-100となり、ファイナルに入って初めてチームオフェンスが機能したバックスが快勝を収め、対戦成績を1勝2敗としました。


バックスは大黒柱アデトクンボが2試合連続の40P超えとなる41P、13R、6Aと大暴れ。

ホリデーが21P、9A、ミドルトンも18Pをマークしてエース以外がやっと活躍してくれました。


対するサンズはエースのブッカーが絶不調で、FG成功率21.4%(3/14)で10Pに終わり第4Qは出番無し。

CP3が19P、9A、クラウダーが3ポイントを6/7と高確率で沈め18Pと、ベテランが活躍するもエースの不調をカバーするまでには至りません。

エイトンも前半だけで16Pをあげたもののファウルトラブルに苦しみ、後半は封じ込められてしまい、試合全体では18Pでした。

 

果たして次戦もバックスが連勝し、戦績をイーブンに戻すのか、それともサンズが敵地で勝利をあげ、リーグ制覇に王手をかけるのか、第4戦の結果がかなり重要になってきますね。


大黒柱アデトクンボの大活躍にチームメイトが応えてオフェンスもディフェンスも復調してきたバックスに対して、好調だったホームでの2戦と違いオフェンスが停滞してしまいましたが、原因はエーススコアラーのブッカーの不調にあります。

ブッカーかシュートを決められないのでバックスは前半好調だったエイトンに集中してディフェンスを展開し、後半はきっちり抑えこみました。


やはりファイナルという舞台においては得点でチームを引っ張るエースの存在感が強い影響力を発揮するものだと、再確認した試合でしたね。

エースの出来が結果を左右した試合でした。



■NBAファイナルにおいて、2試合連続で40P以上をマークしたのはアデトクンボで史上6人目となります。


リック・バリー(当時サンフランシスコ・ウォリアーズ)が1967年に、シャキール・オニール(当時ロサンゼルス・レイカーズ)か2000年に、レブロン・ジェームス(当時クリーブランド・キャバリアーズ)が2016年に、1度ずつ達成しています。


ジェリー・ウエスト(レイカーズ)は1965年と1969年の2度達成しています。


そしてこの偉業を4試合連続で達成しているのが、1993年のマイケル・ジョーダン(当時シカゴ・ブルズ)です。


ブルズの3連覇(スリーピート)となったサンズとの1993年のファイナルで、ジョーダンは第2戦に42Pを叩き出すと、第3戦は44P、第4戦はなんと55P、そして第5戦も41Pを奪取する超絶パフォーマンスを披露しました。

このシリーズでは6戦で平均41.0Pをマークしましたが、これはファイナル1シリーズにおける歴代最多平均得点記録となっているのです。

 

このジョーダンの記録に、アデトクンボはどこまで迫れるのか、あるいは更新してしまうのかが注目され始めているのです。

CP3の初優勝とともに今季ファイナルの注目ポイントのひとつとなっていますが、アデトクンボの頭には“試合に勝つこと”しかない様子です。

まぁ周囲が騒いでいるだけで、戦っている選手本人は記録とか考えている暇はないでしょうね。


第3戦終了後の記者会見で「ジョーダンは4試合連続で40P以上をあげているが……」と話を振られた“グリーク・フリーク”は、二度「僕はマイケル・ジョーダンじゃない」と繰り返したあと、こう答えています。


『今大事なのは、一戦一戦に勝つこと。それがすべてさ。そのために自分の仕事を全うするだけだ』


ただ、この2試合でアデトクンボが40P超えをマークできたのは、セルフィッシュに得点を奪いにいったからではなく、チームに勝利をもたらすべく自身の仕事を最大限の力でこなしたからです。

そして今後もバックスが勝利を収めるには、アデトクンボの獅子奮迅の活躍が不可欠であり前提条件となります。

バックスをリーグ制覇(優勝)に導いた結果、その副産物として偉大なるジョーダンの記録を更新している方がアデトクンボらしいと言えるでしょう。


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