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永遠の誓いー8150万回目の輪廻転生ー  作者: デァラ
第3章 狂ったお茶会にようこそ
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1つの覚醒

ー1つの覚醒ー


こちらに刀を向けてくる燐に音色はクスっと笑い

「見た所貴方には攻撃能力は備わっていない

心を読むことだけですね??そんな貴方が

何かできるのですか??」

仕込み杖を構え杖から剣に変え再度同じ能力を燐に使おうと瞳を淡く光らせ向かっていき剣をおっもいきり振る


「………(どうしましょう……あの人が言っているのは事実…だけど…)…もう…アリアを傷つけさせない……アリアは私をいつも 気にかけてくれた…だからだから…………」

集中しろ 刀を持つ手に力を入れなおし音を鳴らし音色の攻撃を防御する

だが防御した所で決定打を入れる事は出来ずに守りの一点張りになってしまっている



「…ご…めんなさい……私だけ…生き残って……………わた…妾は……皆…と…いたかった………」

二人が戦う中妖の姿のままアリアは静かに泣きながらブツブツと呟いている

涙が溢れる瞳には光がなく赤い赤い瞳が血みたいにドロドロと闇が渦巻いている

真っ白な姿からは想像できないかのような深い深い闇が彼女をトラウマに沈めていく


「…ねぇ?燐ちゃん 今のアリア綺麗だよね??貴方も必ず綺麗になるわ??

貴方は〝守られてばかりで役立たずのお人形さん〟みたいな立ち位置でしょ??」

〝役立たず〟その音色の言葉に心がズキっと鈍く痛みを放ち防御が遅れ掠った攻撃で頰から一筋の血が垂れてくる


ー何で役立たずのお前が死なないで××が死んだのよ!!お前がお前が…!死んでしまえ!!!ー

脳裏に黒い髪 紫色の瞳の恨んでいるような憎んでいるような表情の女性が浮かぶ


「……ッ!?!?」

知らない記憶 知らない人 頭がひどく痛み片手で頭を抑えながら片手で音色の攻撃から必死にアリアを守る だが先ほどより防御が落ち頰以外にも攻撃が掠りどんどん血が垂れてくる


「ほらほら??役立たずのお人形さんはいい子に大人しくしなさいよ ふふ もうトラウマに沈めて楽にしてあげましょうか?守りたい

そんなの気持ちだけじゃできないんですよ?

世の中口先だけじゃどうにもならないのです

……弱い人は惨めですね!!守られる立場の人間はただ弱い!!」

音色の言葉が頭にどんどん響いてくる

血も流れ痛みがどんどん増していく

知らない記憶も流れてくる

全てが痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いイタイ……


──燐を守らないと私の…光を…私の…大切な…──

不意にアリアの心の声が痛みと苦しみを与える頭に響いてくる

すぐさまアリアの方を見ると泣いたままこちらを見ている 自分が今能力で苦しんでいるのに

私のことを気にかけている

あぁ…アリアは〝強くて優しい 暖かい人〟

私はアリアにあの時出会って記憶のない私を優しくしてくれてアリアと生活をしていたら〝家族〟といるような気持ちになれた

家族とは私にはわからない だけど

〝暖かくて幸せな気持ち〟になれる


「だから…私は…アリアを…守りたいんですよ!!!」

叫ぶようにいいふと片目が熱くなるような感覚に陥り淡く光る 音色の方を見ると脳裏に〝トラウマ〟能力の詳細が浮かぶ 口が勝手に動くかのように口を開き音色のすぐそばに行き

【思い出せ 記憶に眠る思い出したくない記憶を…トラウマよ 甦れ】

驚くように見る音色の瞳と目を合わせ〝コピーした能力〟を使い音色をトラウマに突き落としていく


「…っ!?まさか貴方の能力 コピー能力……!!ッグ…!!あ…ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!汚い!汚い!汚い!汚い!汚い!!ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!私は汚い!汚せれたのよぉぉぉぉ!!」

瞳から光が消え部屋中に響くような声で叫び出し暴れ始める


「…はぁ…はぁ……い 今の…能力は…一体…っは!アリア…アリア…!!」

叫び始め暴れ出した音色から距離を離れる様に後ろにいたアリアを必死に抱き上げ身体を揺らしながら後ろに下がっていく


「……………!!燐……??私は…一体…あ…音色のやつに…嵌められましたか」

体を揺すられ瞳に光が戻っていき気がついたかのように自分を抱き上げ移動している燐の顔を見て今の状況に納得したように眉を下げ申し訳なさそうしふと音色の方を見ると

「…なんであいつ自分の能力に嵌っているの??燐…まさか…!!」

自分が封印した能力が解けたのかと顔が青ざめ再度燐の顔をジッと慌ててみる


「……何か胸が…心が痛み……アリアを守らないとって思ったら…気がついたら…その…能力…をコピー…?できていまして……」

片目を淡く光らせたまま巻かれた包帯は解けておらず今自分の身に起きた状況をたどたどしく伝える

たどたどしく伝える燐の顔を見ながら封印が解けてない事にひとまず安堵する


「(封印が解けないまま…あの能力が劣化したバージョンが開花…したわけですか…心の痛み……何か記憶を思い出したのですかね?)」

封印は強力であるがふとしたきっかけでスルスルとほどかれていく まだ目覚めさせるわけにはいかない……だから早くこの場をどうにかしなければ……


自分の名前以外の記憶を失った燐の能力と少しの記憶が目覚め始める

まるで花がゆっくりとゆっくりと咲くように…

眠る綺麗な花が目覚めるのはそう遅くない事を意味するかのように

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