ようこそ ヴィーゼ国へ
ーヴィーゼ国ー
あれからアリア 燐 悠人は行く支度をして妖精の女王が治めるヴィーゼ国へとたどり着いた
「全く 朝からバタバタしたからこの道具使う羽目になりましたね」
自分の腕につけている黒い宝石が輝く何個かは歪に割れているブレスレットを小さく揺らす
このブレスレットは黒い宝石に行き先を伝えるとその場所に一度だけ瞬間移動の様にワープすることが可能
ワープした瞬間に宝石は砕けその砕けた宝石は二度と使う事が出来ないアリアが所持する魔法道具の1つでもある
「…まぁ!いいじゃねーか〜早くつけたんだし!!」
はははと笑いながらため息をつくアリアの肩をバシバシ叩き周りをキョロキョロと見る
妖精国 ヴィーゼ その名の通り歩く人 飛ぶ人 サイズが様々だが妖精が沢山行き交っている
妖精ではない自分達がじろじろと見られているがそれ以外も視線が集まる
真っ黒な上だけツインテをしてゴシック服に身を包み〝黙っていれば〟人形みたいなアリアに
薄水色の長い髪を揺らしながら和服を着ておりスタイル抜群な燐
この二人に視線が集まっているのだ
「……な…なんでしょうかね…?人々の視線がこちらに……」
人の視線に気づいた燐は自分になるかおかしな所でもあったのかアワアワとアリアの後ろへと下がって行く
「…はぁ…さっさと城に行きましょう…音色が待っているわ」
燐の手を繋ぎ視線をチラっと見て興味なさそうにスタスタと歩いて行く
「あ!おーい!待ってくれよ!!」
スタスタと歩いて行く二人に急いで追いかけながら視線を飛ばしてくる人達に口パクで
〝あんま ジロジロ見んなよ?〟っと冷たい睨みを一瞬だけしニコと笑い去って行く
ー城の前ー
花々が囲まれた城の前で3人は門番に止められてしまう
「身分を!証明してくださいませ!!」
門番は3人に詰め寄りながら怪しい奴らではないのかと疑い始めている
三人はめんどくさい…っと目を見合わせどうやって突破しようか考え始める
アリアは人間姿の名前だと種族が人間になるがそれを証明するものがないのと
燐は記憶喪失のため身分が証明出来ないのと
悠人は国を捨てた為身分証明ができないのだ
「だーかーら!!音色に呼ばれたって言っているでしょ!?音色呼びなさいよ!!」
ギャンギャンと噛み付くように門番を睨みつけ門をくぐろうとしている
「我が国の女王を呼び捨てにするとは…!貴様本当に何者なんだ!!!」
そんなアリアを必死に止めながらアリアから招待を探ろうとしている
その時 コツコツとヒールの音を鳴らしながら騒ぎになっている場所に赤い髪の女性が近寄ってくる
「なんの騒ぎ?その方達は音色様がお呼びした人達です さっさと入れて差し上げてください …ようこそいらっしゃいませ…黒木アリア様…っとお友達の方々…」
ペコリと赤いワンピースの裾を持ち上げ優雅にお辞儀をするとジッと悠人の方を見る
「…??何か俺の顔ついているかい?お嬢さん」
見られている悠人は首を傾げアリスの方を見始めまた悠人も何かが引っかかるような顔になる
「…いえ…さぁこちらに…」
ハッ!って首を振り手を城の中へと指し案内をし始める
「…悠人 あの子と知り合いなの?」
二人の様子何かおかしい事に気付きついて行きながら悠人に小声で話しかけ始める
「……いや 俺の勘違いだ!気にすんなよ〜」
笑いながら手をヒラヒラと振りまたアリスの方をジッと見ながら歩いている
いやまさかな?違うよな?髪色違うし 瞳も…
〝俺が探している妹なわけないよな?〟
国が滅びた悠人にはもう一人生き残りがいる
それは…
国を滅ぼした張本人の〝如月 レナ〟が




