妖精の女王からの呼び出し
燐の過去を見て 何かが怪しく動く中
次の日はやってくる
「ん…ふわぁ……」
ベッドからムクリと起き上がり眠そうに欠伸をする 自分が寝ている間に封印されている自分の過去を見られていたとは夢にも思わないだろう キョロキョロと辺りを見回しアリアがいない事に気づくとベッドから降りリビングへと歩いていく
「アリア…?今日は随分と…早起きで……」
小さな声で言いながら扉を開けると言葉が途切れてしまう なぜなら目の前に光景に驚いてしまい固まってしまったからだ
燐が固まってしまった目の前の光景は……
「「……Z z z」」
リビングにある大きなソファーで悠人とアリアが仲良く抱きしめあったまま眠っている
何やら二人の目元は涙の跡がありただならぬ雰囲気がリビングに広がっている
「…え…えっと…こ…これは…」
邪魔をしてはいけないと頭の中の警告音が鳴り響き静かにまた扉を閉めようとしたら勢いあまり大きな音を立ててしまうよ
内心 空気読め扉!状態になってしまった
「ん…?扉の音…?って…なんでこいつがこんなに近くいるのよ!!」
扉の音に気づき瞼をゆっくりと開けるとドアップに映ってきた悠人の顔に驚き思わずソファーから勢いよく突き飛ばす
「ガハ!?!?イテー!なんだよ!?っともう朝か!!おー!燐!おはよー!」
突き飛ばされ床に顔面がクリティカルヒットし目が覚め悪態をつきながら起き上がり扉にいる燐に向かって元気よく朝の挨拶をする
「お…おはようございます…悠人さん…(汗)」
痛そうだなと思いながら挨拶をされたので苦笑いを浮かべながら挨拶をしソファーで悠人を睨みつけていたアリアと目が合い思わずそらしてしまう
二人の時間を邪魔してしまったと顔には出ていないが内心焦ってしまっている
「燐!起きたのね!ってなんで目をそらすの!?こいつとは何も関係ないわよ!?」
「…そんな事言うなよハニー?昨晩はあんなに愛しあ…待て待て待て 冗談が過ぎた!だからその槍をしまってください!!」
アワアワと燐に誤解を解こうとしているアリアをニヤと笑いながら見て冗談で言って見たら凄い冷たい瞳でいつのまにか出した槍を首に突きつけられ冷や汗をかきながら謝る
「アハ…あはは…し…新聞取ってきますね…?」
冷たい空気に乾いた笑いをしながら玄関へと素早く行く この世界の新聞は他国の噂話やイベント事が主に描かれたりしている
毎朝ポストに届く為世間知らずにならないように燐はよく読んでいる
尚燐に関する噂などはあらかじめアリアが新聞の内容から抜き取っている為燐は気づかないのだ
「新聞…新聞…っと…あれ…?お手紙…?」
ポストを覗きこむと新聞の他に綺麗な手紙が入っている 宛先には黒木アリア様と書かれている 気のせいか手紙が淡く光っているようにも見え恐る恐る手に取りまた急いでリビングに戻っていく
リビングではまだ不機嫌なアリアの足元には頭を踏まれて土下座をしている悠人の姿がいる 踏むというより体重をかけながらげしげしけとばしている
そんな二人を見ながら近寄りたくないと思いつつ手紙がある為アリアの側へといく
「アリア…アリア宛に手紙が…来ていますよ……」
ハイっとアリアに手紙を渡すと踵で悠人を思い切っり踏みつけ立ち上がり受け取る
踏みつけた際には悠人からカエルを潰したような情けない声が聞こえたがあえて聞こえないふりをする
「私に手紙?……燐 悠人 次の目的場所決まったわよ お茶会に誘われたから妖精国 ヴィーゼに」
手紙の封を開くと手紙を読むとビリビリに破くと嫌そうな顔をしながら二人に伝える
「「妖精国 ヴィーゼ??」」
ハマるように言うと互い傾げ嫌そうな顔をするアリアを見始める
妖精国 ヴィーゼ 表向きは自然豊かで明るい国だが裏向きは他国の綺麗な人を攫っていくという血生ぐさい噂がある
そんな妖精国のトップの女王とアリアは面識があり手紙の内容的にどうしても行かないといけないみたいだ
妖精の女王は綺麗なもの 人が大好き
それはそれは残虐な方法で自分の物にするほど……




