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ep.049 am02:14 北海道札幌市中央区 山内第三ビル周辺

am02:14 北海道札幌市中央区 ススキノ山内第三ビル周辺


皐月は靴に仕込んである小型のクナイを取り出す。

次に腕時計のリューズを引っ張り、僅か1ミクロンも無い特殊鋼で出来たワイヤーを引っ張り出した。

ワイヤーの先端をクナイに結び着け、屋上の手摺り目掛け投げ付ける。

クナイは手摺りにクルクルと巻き付いた。

すると皐月は、巻き付き具合を確認して、腕時計の隠しスイッチを押す。

腕時計に内蔵された超小型モーターが始動し、ワイヤーを巻き戻し始めた。

皐月は腕時計に引っ張られるがまま壁を伝い、屋上に駆け上がる。

屋上の手摺りを慎重に飛び越えると、真っ先に周囲に敵が居ないか確認した。

《大丈夫ね。だったら・・・》

皐月は、手早くクナイをワイヤーから外し、靴に戻す。

ジャケットの内側のガンホルスターから、コルト・ガハメントを引き抜いた。

更にサイレンサーを取り出し、コルトに嵌め、

《さぁ、楽しましてもらえるのかしら・・・》

眼下の駐車場に居る男達を数えた。

《全部で十二人。で、拳銃を出してるのは、三人か・・・》

狙いを付けた。

皐月は躊躇いなくコルトの引き金を引く。

瞬間的に風を切る音が三つ。

刹那、腕を撃たれたり、銃を弾き飛ばされた男達が呻き声を上げた。

「誰や!」

「何処や、出て来い!」

撃たれた男達の仲間が吠える。

更に拳銃を構える者二人。

皐月は妖しく笑い、コルトを腰のベルトに挟むとヒラリとビルから飛び降りた。

地面近くでクルリと回転して勢いを殺すと、まるで猫の様に静かに着地する。

《炙りだした方が良さそうね・・・》

皐月は男達の前に姿を現し、

「お前達が探しているのは、私かしら?」

男達が驚いて反応するよりも早く腰からコルトを引き抜き、男達を撃つ。

一人は肩を、もう一人は肘を。

「コイツ、ナメやがって!」

「殺ってまえ!」

残った男達は吠えた。

皐月は挑発的に中指を立て、コルトに舌なめずりをすると、

「だったら、追い掛けておいで、お馬鹿さん。相手してあげるわ」

皐月は踵を返すと、人気(ひとけ)の無い方向へ走り出した。

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