ep.036 am00:56 北海道札幌市北区 札幌クイーンホテル
am00:56 北海道札幌市北区 札幌クイーンホテル
春美は少し躊躇いがちに頷き、
「彼氏の名前は、黛泰治。札北結城組のヤクザで。この時間ならアタシのマンションにいると思います・・・」
皐月は目を細め、
「そのマンションの住所は?」
春美は拒否出来ずに、ボソリと、
「札幌市北区南茨戸XXXぐらんぴあ南茨戸402号室です」
刹那、皐月は携帯を取り、手早くある番号に掛ける。
相手が出るなり、
「もしもし、氷室さん?先程はありがとうございました。皐月です。今、どちらに?ホテル近くのコンビニ?助かります。ちょっとお願いしたい件が・・・。ええ、氷室さんならすぐに片付く事です。札幌市北区南茨戸XXXぐらんぴあ南茨戸402号室に居る札北結城組のヤクザ・黛泰治の確保と尋問。ええ、特に女関係と麻薬を・・・。はい、居れば3分で済む?流石ですね。では、お願いします」
皐月は携帯を切り、春美に顔を向け、
「直ぐにその男が潔白か、そうでないかが分かるわ。で、福知恵美さんに子供が居て。今は何処に?」
「恵美お姉ちゃんの住んでいる所は、最近電話で話した時、引っ越したって言ってたので分かりませんが、仕事はススキノのニュークラブ“CoCo”でホステスしてるって聞いています」
「ススキノのニュークラブ“CoCo”ね。場所と彼女の源氏名はは?」
「そこまでは・・・」
皐月は肩を竦め、
《はぁ。また、徳に調べてもらうしかないわね。仕方ないか・・・。しかし、またススキノ?あんまり戻りたくないんだけど》
ため息を吐くと、徳に電話を掛ける。
徳は直ぐに出た。
「徳、私。早急に調べて。福知恵美さんはニュークラブ“CoCo”に居るらしいの。え?そうよ。“スキャンダル・セックス・スウィート”は違ったの。親戚の女の子が福知恵美さんの保険証で歳をごまかして働いていたの。ええ、そうよ。申し訳ない?謝るなら、今言った店の場所と恵美さんの源氏名調べあげてよ。大至急よ。了解ったわね?」
電話を切ると、直ぐに氷室から電話が掛かる。
「はい、皐月です。流石、氷室さん。仕事が速いですね。はい、はい。あぁ、やっぱり。直接話させたいので、男に代わってもらえます?」
皐月はシニカルに笑うと、携帯を春美に渡し、
「電話の向こうに貴女の男が居るわ。話してみたら?」




