ep.033 am00:36 北海道札幌市北区 札幌クイーンホテル
am00:36 北海道札幌市北区 札幌クイーンホテル
「は、はい。今日は事務所が大変だから、『戻って来なくっていい』って。『精算は明日で』って言われたんです。何かあったのかな?」
皐月はニヤリとすると、
「あら、貴女は事務所から来たのでは無いの?」
ユウは首を横に振り、
「いいえ、ススキノ近くのラブホテルから、送りのドライバーに送ってもらって。普段は店近くに待機用のマンションが在って、そこからなんですけどね。ドライバーも呼び戻されたみたいだし、帰りはタクシーです」
皐月は、わざと大袈裟に驚き、
「あら、大変ね。じゃあ帰る時に、タクシー代もあげなくっちゃね」
「え!いいんですか?ありがとうございます」
ユウはバッグから取り出した財布にお金を直しながら、頭を下げた。
しかし、皐月はユウに対し、何かひっかかる物があるのか、
「脱いでもらえる?私、貴女の身体が見たいわ」
ユウは、はいと言って立ち上がると、着ているだぶっとしたヒステリックグラマーのピンクのワンピースを脱いだ。
更に色の濃いピンクの下着の上下を脱ぐと、
「これでいいですか?」
「結構。じゃあ、そこに立ってもらえる?」
皐月は窓を指差した。
ユウは頷くと立ち上がり、窓辺に向かう。
そして、窓を背に振り返った。
若い裸体が浮かび上がる。
皐月は軽くため息を吐き、
《あら、やっぱり・・・》
皐月は立ち上がると、ユウに近付き囁く。
「そのまま、じっとして」
皐月の両手が確かめる様に、ユウの身体全身をまさぐる。
《あら、この肉の付き方、肌の質・・・》
皐月がユウの内腿を触った時、ユウからため息が漏れた。
「あっ・・・」
しかし、皐月はユウの内腿に別の違和感を覚え、
手をユウの身体から離す。
皐月は命じる。
「今度はソファーに座って、脚を開きなさい」
ユウはソファーに座って、指示に従った。
「そのままで」
刹那、皐月は無慈悲にリモコンで部屋の灯を着ける。
「あっ」
ユウの裸体が、まばゆい光に照らされた。
更に右内腿に無数の注射跡が・・・。
皐月は腕を組むと、冷たい視線で、
「貴女、おそらく未成年でしょ?麻薬に手を染めて・・・。しかも、本当は福知恵美さんじゃないわね」
ユウは目を見開き、固まったまま動けなかった。
目の前立っている美しいが残忍さを併せ持つ女神に、真実を見抜かれたのだから・・・。




