表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/51

ep.027 pm11:53 大阪府富田森市 国道170号線

pm11:53 大阪府富田森市 国道170号線


「ん~、いい風。スカーレット、そろそろ空に上がろうか」

ベスは愛車・db1に語り掛ける。

刹那、db1のヘッドライトが強く輝いた。

ベスは、ハンドルから両手を放し、先程と同じ古代ゲール語で呪文を唱えながら魔法陣を描く。

『ストーミィ・ペガサーーース!』

掛け声と共に魔法陣が大きくなり、ベスとバイクを包む。

まばゆいばかりの光を放つと、バイクはフワリと浮かび上がり空中の見えない道を、北を目指してどんどん加速していった。

反対車線を走る一台のレクサスに目撃されている事など、全く気にする事もなく・・・。


“河内稲美会”若頭・山崎はレクサスのステアリングを操りながら、阪神高速から西名阪道へ抜け藤井社インターで降りた。

国道170号線を南下し、富田森記念病院を目指す。

兄弟分の柳沢政人に会う為だ。

丁度、富田森市に入った頃であろうか、山崎は不思議な体験をする。

前方から来たバイクと思われる物体が加速し、一瞬光を放つとそのままフワリと宙に浮き、北を目指して飛んで行ったのだ。

《はぁ、何じゃありゃ?あれがUFOっちゅうヤツか?それとも、俺、頭おかしなったんか?ヤバい、酒飲み過ぎたか・・・》

山崎は少し先にあるファミリーマートに車を停めると、ダッシュで店内に駆け込む。

ミネラルウォーター“八甲田の粋な水”の2リットル・ボトルを二本買い、駐車場に戻ると頭から一気にぶちまけた。

頭をブンブン振り、

《疲れてんのかな?アカン、アカン、そんなん言うてられへん・・・》

山崎は、両の頬を自分で思いっきり平手打ちすると、

「っしゃあー、気合い入った!」

再びレクサスに乗り込み、富田森記念病院を目指した。

空には魔女の妖しい微笑みの如く、赤い上弦の月が冷たく輝く。


ベスは、高度を上げながら、

《目的地は札幌だから、最短ルートは琵琶湖から北陸に抜け、日本海をそのまま突っ切るのが一番ね》

db1のタンクを優しく摩ると、

「スカーレット、もう少し高度を上げ雲の上を飛ぼうか。マッハの速度でお願い」

db1のヘッドライトがウインクすると、エンジンが唸りを挙げ一気に加速する。

刹那、ソニック・ブームの衝撃が巻き起こり、ベスは音速の世界に突入した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ