#21 顔合わせ
遅くなってすみません~、少し長くなったので分けます。また、投稿は遅くなるかもしれませんが、変なところで切ってごめんなさい~。
~教室~
入学式終了後、教室へ案内される入学生たち。クラスの割り振りに一喜一憂するものも多かった。
レオはSクラスに割り振られた。Sクラスは予想通りというか、優秀なものの集まりのようだった。
そして、全員がクラスに入り、席に着いたところで先生が入ってくる。
「えぇ、このクラスの担任を任されることになった、アダムだ。もう分かっている者もいると思うが、正直に言う。このクラスのトップ層に俺は勝てん。だから、こんな俺に免じて喧嘩などはしないでもらえると助かる。」
堂々と生徒に負けた発言をするのは、潔さがあり逆に好感が持てるところだが、おそらくトップ層といいつつもこのクラスの1,2位くらいにしか負けないだろうなとレオは評価する。
「さて話変わるが、この世界にはいろいろな罠もあるといえる。特に貴族位を持つ者、知識無い状態でその罠を全てかいくぐれるか?不可能だ。もしかしたら出来る者もいるかもしれないが、リスクは格段と上がる。あくまでこれは一例だが、このような出来事に対する対処法を学んでもらいたいと思っている。この学校に入学できる時点で、学力は他の者たちよりはるかに優秀なのは分かりきっている。社会勉強のつもりで、学んでもらいたい。授業を受けて勉強しろとはもううるさく言わないが、後悔や、恥を残す事なかれ。頑張ってくれ。」
校長より、校長らしいこと言ってないか?と考えてしまったレオ。気付くと、勝手に拍手をしていた。つられてクラスメイトも拍手する。
照れた様子のアダム先生だったが、すぐに表情を引き締めると、これからの予定を伝えていく。
「続いて、これからの授業予定だ。知識に関する授業、能力上昇のための授業、実技。これらに加えて、見学などの社会勉強になることもどんどん入れていく予定だ。最初の方は、どちらかというと少し小さい子に向けての授業になる。暇だと思う事は多いだろう。"分かるのなら"寝ていてくれても構わない。しかし、もちろんテストなどは行う。その時に点数を高く維持し続けてくれ。それならば、咎めることはない。授業に関しては以上だ。」
寝ていてもいい、という部分に関しては少しざわついたが、それ以外は静かに話を聞くあたりかなり良いクラスに入れたようだ。
「ほかに聞きたいことあるか?」
アダムはそう生徒たちに聞いたが、生徒たちは顔を見合わせるばかり。特にはないのか、そもそも何を聞けばいいのかわからないという顔の生徒。その中で、一人だけが手を上げた。
「む?なんだ?」
「少々お聞きしたいことが。決闘…とはいいませんわね、生徒同士の模擬戦のようなものは、勝手にやってもいいのでしょうか?」
手を上げたのはさしずめ、どこかの貴族の令嬢といった感じの女性だった。チラッとこちらを見たような気もするが気のせいだという事にしておきたい。
「なるほど、模擬戦か。実は、模擬戦のみを監督する先生が2人いる。その先生方が不在でなければ、どちらかにひと声かければ自由だ。双方の同意があることを示すことができれば、特に問題なく模擬戦はできる。だが、声をかけず勝手に始めた場合は懲戒処分となるから気を付けるように。ちなみに、クロウ先生と、マリー先生だ。他?」
一応声をかけるが、もういいかなといった様子の生徒。
「この後、少ししたらオリエンテーションと、友達作りを兼ねて実習のようなものをする。それまでは自由時間だ。また、声をかける。以上。」
そう言われてからすぐに動くものはいなかったが、一人が席を立つとつられてみんなが席を離れ、それぞれが好きなところへ向かう。
そして、レオのところへ向かうものが一人。先ほどの女性だ。
「あなたがレオね?私はセルリア。腕に自信があるんだけど、この後の自由時間に模擬戦を申し込むわ!」
自らをセルリアと名乗るこの女性。記憶力に自信のあるレオが分からないはずがない。合格発表のときに、自分のすぐ下に名前のあった人物。得点、373点を叩き出した人物だ。ちなみに、セルリア・ハートと名前があったので、また貴族の方だろうと思われる。
「お断りはできますか?」
はっきりと気持ちを伝えることが大切だと何かで見た気がするので、そう断ったのだが…。
「ちっさいくせに、歯向かうのね!ホントに私よりも上なのか気になるの!一回だけでいいからお願い!」
この上からなのか、友達的な感じなのか分からない感じがまさしく微妙なのだが、まぁ、あの模擬戦を見逃したのだろう。そう考えたレオ。出した答えは、
「まぁ、暇なのでいいですよ。今からはもちろん無理ですから、また、誘ってください。」
だった。
「ありがとう!じゃあ、放課後誘いに来ますわ!」
レオは、語尾が変わっていることに今気づいた、が、気にしないことにした。
「さぁ、席に戻ってくれ。この後、演習場で上級生が模擬戦を見せてくれる。今年入ってきたものは物足りない部分があるかもしれないと、伝えておいてくれと言われたが、楽しみにしておいてほしい。では、全員移動してくれ。」
~演習場~
全員が演習場に入って席に着いたとき、声が響いた。
「皆さん、入学おめでとうございます!さて、さっそく私たちの戦いをご覧ください!」
そういうと、演習場の両側から、2メートルはあるのではないかと思われるくらいの2人の大男が、大盾を担いで全力疾走。演習場の真ん中でぶつかり合った。
その瞬間、大きな音と共に、爆風が周囲に発生する。その突進の威力のすさまじさを表しているのだろう。しかし、その爆風によって、観客席に座る生徒の髪が揺れることはない。
「大きな風が発生しましたが、皆さん、これがアーレンクルト学校の凄い設備の一つです!基本的に、演習場内での何かが、外に出ることはありません!安心して、戦いに専念することができます!」
そして、大盾の二人が退場すると同時に、今度はローブを羽織った魔術師のような生徒が何人もステージに上がる。おもむろに手を前に突き出し、何かを叫ぶとあらゆる色の魔法がそれぞれに向かって飛び交う。それぞれが、その魔法を防ぎつつ放つため、その魔法はあらゆる色彩を表現する。終わることのないように思われたその魔法戦のさなか、そのど真ん中に向かって歩く人物がいる。
「我が校の最上級の魔法防壁を誇るマリー先生です!彼女に、魔法を当てることのできた生徒はいないとまで言われています!」
実際その通りのようで、一部の魔法はマリー先生のもとにとんでいっているが、すべて当たる前に弾かれているように見える。そして、ど真ん中に堂々と立つと、一度くるっと回り、手を空へと向ける。同時に、巨大な魔法陣が顕現する。
「【対魔法防御結界】」
彼女を中心として、巨大なドームのような空間が発生する。そのドームは、演習場の結界に届くほど広く展開される。そしてなんと、その中にいる生徒たちの魔法陣のすべてが崩壊していく。
自らが攻撃できない代わりに、魔法を全て崩壊させる結界魔法、それがマリー先生の固有ともいえる結界魔法だった。
そして、マリー先生が結界を解いたと同時に生徒たちも動きを止め、全員が新入生に向かって礼をした。
これが、この国の防衛を支える魔術師の卵なのだろう。
そういえば、クロウ先生はどんな人物なのだろう?そう思っていた矢先にナレーションが入る。
「さて、皆さんお待ちかね!この学校で1番イケメンなのではないかと噂のクロウ先生の活躍が見られますよ!」
そして、今度は剣士たちの戦いが始まる。
クロウ先生のイメージはもう、お好きにどうぞ(苦笑)顔のイメージは、キン〇スレイドってゲームの同名の方なんですけどね(苦笑)
また、次の投稿までお待ちください。




