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私と手錠とM町  作者: 柚子
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取調室1

刑事さん、あなたは私に、なんて言わせたいの?


わかってる。逮捕状がでたってことは、みとめさせたいんでしょ?

はっきり言って、私は今、怒りしかないよ。

あの町と、市役所に火を放ちたいくらい。


俺が働いている間はやめてくれって?

どうかしらね。


やってもいないことで捕まったりするのね。


ビックリした。

新聞にも載ったみたいね。私の人生が狂ったよ。


刑事さん、私はそんなつまらないことはしないわ。


刑事さんは、あの町の生まれ?

そう。すごい田舎ね。田舎って、悪い意味での田舎だと思う。

図書館と本屋がない町って、文化的にどうなのかしら。


こんなことを言ったらなんだけど、あの町は数年内にほろびるわ。町長選挙が無投票で決定するの、何度め?


町長を脅迫した?


いいえ。

私は、町長への手紙にメールを送ったの。

深刻なことだったから。


返事はなかったわ。

何通も送った。届いているのも確認した。

だけど、返事はなかった。


その間に、町長さんは、お笑い芸人とローカルテレビにでて、意味のわからないブログをかいていた。


それが、返事なんじゃないかしら?

役場って、自分たちを誉めたりするメールしか読まないんでしょうね。

不都合なことは、全てお金でもみ消す。


だけど、真実は隠せないわ。



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