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賞味期限切れなんて誰が決めるんです?私の未来を勝手に決めるなんて許しません!  作者: はるくうきなこ


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27離縁はうまく行った(ダリル)


 ジュリアーナと離縁することを決断してカトレーヌ王女殿下と夜会で離縁を告げた。

 まさか、あんなことをジュリアーナがカトレーヌに逆らうなんて思わなかった。

 確かに私はカトレーヌが忘れられなかった。彼女が離縁して国に帰って来たと聞いた時は歓喜した。

 カトレーヌに会いに行くとキルナートでは酷い目に遭っていたと涙ながらに話しをした。

 「カトレーヌ王女殿下。これからは私があなたを守ります」

 「でも、ダリルは結婚してるじゃない。それに私は二番目なんて嫌よ」

 濡れた瞳で私を見つめるカトレーヌ。


 ずっと辛い思いをして来たんだ。当然だろう。彼女の為にジュリアーナとは離縁しよう。

 彼女に寄り添いそして結婚したい。胸の奥にずっと秘めていた思いが爆発した。


 跪きカトレーヌの手をそっと包み込む。真っ直ぐに彼女の瞳を見つめる。ゆっくりと言葉を紡いでいく。

 「カトレーヌ王女殿下、私はずっとあなたの事をお慕いしていました。でも、キルナート国との縁談は避けては通れなかった。だから、私はあなたへの思いを胸の奥に封じ込めたんです。そして父からは公爵家の責任と言われ仕方なくジュリアーナと結婚しました。でも、最初から彼女を愛するつもりはありませんでした。ジュリアーナとは一度も関係を持たなかったのです。結婚してすでに3年。子が出来なかったという理由にすればすぐに離縁できるはず。だから、今度こそ最愛のあなたを妻にしたい。カトレーヌ王女殿下、あなたの心を癒すには時間が必要でしょう?だから、私はあなたがいいというまで待ちます。あなたの隣にいる権利を私に頂けませんか?‥‥私では無理ですか?」

 「ぐすん。ダリル‥本当にいいの?」

 「それは私の方です。私と結婚して下さいますか?」

 「ええ、いいわ。その代り奥さんとは一日も早く離縁してね」

 「もちろんです。すぐに屋敷に帰ってジュリアーナに離縁の話をします。早ければ1~2か月で手続きが整うはずです」

 「そんなに?‥それに、もし奥さんが嫌だって言ったら?」

 「こちらの責任として慰謝料を支払います。彼女からすれば文句のない離縁になるはずです。拒まれるとは思えません」

 「あっ!私、いいことを思いついたわ。今度の夜会で奥様に離縁を言い渡せばいいのよ。たくさんの人が見ているから受け入れるしかないし、後で話を蒸し返されてもたくさん証人がいるわ。ねぇ、ダリル。いいと思うでしょう?」

 「それは‥」

 「何?これが一番手っ取り早い方法でしょう?」

 カトレーヌが私の手をぎゅっと握って、上目遣いで私を見た。

 ああ、なんて可愛いんだ。結婚していたなんて思えない。ウルウルと瞳を潤ませて甘える仕草は護衛をしていた頃に戻ったようだ。

 「ええ、さすがはカトレーヌ王女殿下。これが一番早い方法ですね」

 そうやって夜会で私はジュリアーナに離縁を言い渡した。


 ジュリアーナはすぐに離縁を受け入れてくれたがカトレーヌ言い返した。

 王女殿下に逆らうなんて気でも狂ったのかと思った。それにカトレーヌも言い過ぎだと思った。

 私は心の中でやり過ぎたと思った。

 元々離縁を望んだのはあくまでカトレーヌが帰って来て私と婚姻してくれると言う話になったからでジュリアーナが公爵家の仕事をこなしていたことは知っていたし、彼女なりにやるべき事をやってくれていた事はわかっていた。だから離縁を頼む代わりに彼女には慰謝料を支払うつもりだった。

 私は翌日スタールクス侯爵家に出向いてジュリアーナに送った宝石や慰謝料を支払う事を話した。

 私は自分の疚しさを埋め合わせる事に必死だった。

 それにこの先、カトレーヌと結婚する事になっても後ろ指刺されるような終わり方にしたくはなかった。

 穏便に離縁を終わらせるつもりだった。でも、カトレーヌが屋敷に来て自分に失礼があった事を言い始めた。

 少し苛立った。

 言いたいことはわかるが、こちらもジュリアーナに対して失礼だっただろうと彼女の矛を収めようとするがカトレーヌはジュリアーナを睨みつけジュリアーナも負けじと睨み返している。

 おいおい、やめろ。と思うがこんな時余計な事を言えばこっちにとばっちりが飛んでくる事は良く知っている。

 カトレーヌがはっとしてジュリアーナに新たな嫁ぎ先を決めたと言い出した。

 言い出したら聞かない王族の性なのか。

 その場はそれで屋敷を後にしたが、カトレーヌはジュリアーナに王命を使ってメートランド辺境伯と婚姻させることにした。

 まあ、カトレーヌの言い分にも一理あるにはあるが、ジュリアーナには申し訳ない気もするがスタールクス侯爵家でも彼女は邪魔者扱いらしいしこのまま王都にいるよりは辺境に嫁ぐのも案外いいのかもしれないと思う事にした。



 

 









 

 

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