表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワケあって、異世界審査通っちゃいました  作者: 蜂月 皐
第6章「三つ巴の戦い」
74/78

第74話 「陽炎vs隠顕・陰顕」

ステーノを擁する陽炎が、鬼頭領達と激突する

デミヒューマン族最強と名高い、鬼族の実力とは……

「ふぁぁぁ。誰もいなぁい」


ステーノが目を擦りながら呟く。


「あたいらとは違い、ステーノ様は、相変わらず余裕ですね」

「ミー達とは、強さが桁違いだからニャ」


ハルペーとセウスは、眠たそうなステーノに変わり、周囲の警戒を行っていた。陽炎は、リュビアが医療班ということで、三人態勢で参加している、回復役がいないパーティーである。


「それにしても、三つ蛇頭の樹海って凄いですね。地元のあたいらですら迷いそうです」


ハルペーは、半分寝落ちしているステーノに、肩を貸しながら歩いていた。


「ニャ!?やっと、お客さんが来たみたいだニャ」

「ステーノ様!起き……」


セウスが気付くよりも、ハルペーが声を掛けるよりも早く、ステーノは覚醒し、既に戦闘態勢に入っていた。


「お前達、殺気が尋常じゃないよ」


ステーノが口を開く。三人の目の前に顕れたのは、身の丈3m程になるだろう、鬼の兄弟であった。


「その成り、鬼の隠顕と陰顕か」


ハルペーが、曲刀『パジャール』を抜き、身構える。


「おや?お前達は、新吉原の……、忘れたんだな」

「いちいち、雑魚の名前など覚えていられないに」


陽炎の三人と二匹の鬼が睨み合う。辺りの空気が一気に張りつめる。


「名前など、不要なんだな。これから、殺される者にはな」

「強者なら或いは、覚えてもいいに」


「強者しか、興味無しね。鬼神修羅の子分らしい」


言うと同時に、ステーノが仕掛ける。


魔法『融合・ミストイードル』


嵐が発生した。強風で身体の自由を奪い、打ち付ける水しぶきで視界を奪う。


そして、ステーノの魔法発動と共に、ハルペーが愛刀パジャールで切りかかった。


「こざかしいんだなッ!」


隠顕が、金棒を一振りする。ステーノの魔法は掻き消され、ハルペーの愛刀は、鬼達に届くことなく跳ね返された。


「ハルペー大丈夫?」


セウスが身を案じる。


「ハルペー、セウス。本気でいかないと、僕達はここで消されるよ。気合い入れて」


「本気じゃなかったのかに?お前達に、そんな余裕与えた覚えはないに」

「修羅様は、弱き者を許さない。それを排除できなかったら俺達が消されるんだな」


隠顕の不敵な笑みが、ステーノ達の身体に最大限の身の危険を知らせる。


次の瞬間。ステーノとセウスとハルペーは同時にスキルを発動した。


スキル『ガイアドーム』

スキル『描鬼(びょうき)

スキル『豹鬼(ひょうき)


隠顕と陰顕は、ガイアドームに閉じ込められ全属性の魔法攻撃を受ける。そして、セウスの『猫鬼』は、猫の霊体を作り出し、三人に憑依させ、俊敏さをアップさせた。さらに、ハルペーの『豹鬼』は、彼女をバーサーカー状態へと変貌させ、攻撃力を限界まで特化する。


ガイアドームの効果が切れた、その刹那。ハルペーが隠顕、陰顕に襲い掛かった。ハルペーの攻撃は、今度こそ、二匹の鬼に届いた。

だが、


ガッ、キーン!!!


愛刀を振るったハルペーの手に届いた感触、もとい衝撃は、およそ生き物を切ったそれではなかった。


立ち上る霧の中から、笑みを浮かべた二匹の鬼が姿を顕す。


「これが、お前達の最高の攻撃かに?」

「お前達は、修羅様の前に立つ資格はないんだな」


隠顕と陰顕は無傷でそこに立っていた。


「だが、俺達を『金剛化』させたことだけは褒めてやるに」

「これからの成長を加味して、ギリギリ合格なんだな」


ステーノ達は、立ち尽くす。自分たちの今できる最高の攻撃ですら、鬼達には通じなかった。攻撃を仕掛けた方が敗北したのだ。これ以上無い程の敗北の仕方に、彼女達の心は完全に折られた。


「そんな青ざめる必要ないに。この結果は始めから決まっていたことだに」

「ギリギリ合格だから、命だけは取らないでおくんだな。殺したら、後で修羅様に消されるんだな」



『陽炎vs隠顕・陰顕』、決着!


読んでいただきありがとうございましたm(__)m

感想をいただけると幸いです^^

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ