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ワケあって、異世界審査通っちゃいました  作者: 蜂月 皐
第6章「三つ巴の戦い」
73/78

第73話 「旗取り合戦開始」

約一カ月ぶりの更新になりますm(..)m

また、読んでいただけると幸いです。

各国ごとに、スキル分岐器を使用し、ポルタ―ドを発動させ、三つ蛇頭の樹海へ移動。


「皆、バラバラに飛ばされたみたいっすね」


周囲を確認し、仲間以外の姿がないことをカイザは悟る。


1次戦の出場者は19名。皆を旗から平等な距離に移動させ、1次戦は開幕した。


お互いの位置は、出場者には知らされていない。そればかりか、旗の位置すら不明だ。ただ1つ、出場達が等しく知る情報、それは、初期位置から旗までの距離が皆、平等だということだけだった。


他の国よりも先に旗を奪い、2次戦でのシード権を各々の主君に献上する。その使命を背負った、各国の精鋭が今、動き出す。


「私達は、二手に分かれて旗を探すわよ、ステーノ!」


メデューが提案する。新吉原からの1次戦出場者は、7名。大勢で旗探しをするリスクを考えると、二手に分かれた方が明らかに効率が良いとの見解だ。


「うん。じゃぁ、月華と陽炎でわかれようかぁぁ?」

「そうね。一緒に訓練を積んできた者同士、分かれた方が戦い易いわ!」


月華は、北東へ、陽炎は南東へ向け走り出す。


「メデューさん。以前はこの樹海の守護者だったんすよね?土地感とかは?」

「私達が守護していたのは、元ゴルゴーン国へ繋がる、浅い樹海の部分だけ。こんなに深くまで来たのは、始めてよ」」


カイザの質問に、否定で答えたメデュー。元自国のメデューやステーノにとっても未開の地。土地感どうのという次元の話ではない程の深い樹海。それほどの深山幽谷(しんざんゆうこく)


「だけど、この樹海には、確か……」


メデューは、思い出したかのように言葉を発したが、嘘か誠か、都市伝説のような、不確かな情報であるため、それ以上は語らなかった。




「三羽カラス、三龍騎。二手に分かれて旗を探すでござる。三羽カラス、お主達は、空から南東方面を頼む。三龍騎、お主らは拙者と共に南西方面へ向かうでござる。これほどの樹海、今までかつて、見た覚えがない。旗の入手は、困難極まる。時間が惜しい。すぐに散れ!」

「はッ!」


天狗・龍人の連合は、アウラールを指揮官に、二手に分かれた。



「獄卒三童子……、修羅様のお気持ち、察しておるに?」

「はい。心得ております。隠顕様、陰顕様」

「では、修羅様の御心のままに」

「はい」


鬼族は、この樹海の中、一切動揺もせず、ただ修羅の心情を汲むことのみを主とし、行動を開始した。


――――――


空を鳥のように舞い、樹海の地形を確認していたのは、三羽カラス。この樹海の異形に、始めに気付いたのは、彼らだった。


「旗の位置は、把握した。だが……」

「まさか、樹海の中央にあんなものが居たとは……」

「早く、アウラール様に伝えねば」


三羽カラスが空中で転回し、アウラールのいる地表へ戻ろうとしたその時だった。


三本の大きな金棒が、三羽目掛けて突如襲い掛かってきた。


三本の金棒は、カラス天の翼を破壊し、小天の槍を折り、青天の嘴に直撃した。


翼を失ったカラス天と、嘴に直撃をくらい意識を失った青天は、真っ逆さまに地上へ吸い寄せられていく。小天が、地上へ落下していく二羽を助けようと目をやるが、かろうじて槍で金棒を防いだは良いものの、その衝撃のすさまじさに、態勢を崩して立て直せないでいる。


「カラス天ッ!青天ー!」


二羽は、樹海の中へと姿を消した。小天は、50mほど吹き飛ばされたところで、態勢を立て直し、すぐさま、二羽の落下地点へ飛んでいく。


「赤、お前一羽取り逃がした。お前、負け」

「そうだ。赤、お前負け」

「黒、青。お前達、致命傷になってない。引き分け」


三匹の鬼が、地上で狩りの勝敗についてもめていた。


「先にトドメ刺したヤツの勝ち」


赤鬼の提案に、三匹の意見は定まったようだ。

のそのそと巨体を携えた三匹の鬼が、天狗狩りへと歩み出した。

読んでいただきありがとうございました^^

また、更新を再開しますので、今後ともよろしくお願いしますm(__)m


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