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Part.26.5 冒険者と探求者


冒険者という言葉はまだ新しい。


数百年前にギルドが設立された頃はそのような呼称は存在していなかった。


100年程前に突出的な才能を持つ人物達が集まり、いまのギルドの基盤を整備して組織という機能したことで各都市で活躍し始めたことから、対外的な呼称を作る必要が出来てきたのでギルドが考案することにしたのだ。


冒険者とは、善神ゼフィリアと悪神アグフィリアが封印したはずの創造神が《世界》を広げた先の未知に興味を持った者達で、なぜ《世界》が広がり続けているのかを探り、誰よりも早く未知を体験したいがために旅を続ける者達のことである。


またギルドにはもう1つの呼称を付けた者達がいる。


それは探求者と呼ばれる人々である。


探求者とは、己の求めることを極めようとする人々でギルドに登録していない者も少数ながらに存在する。


しかし、研究者を筆頭とした数多くの見本・標本を求める者達にはギルドという組織は都合が良く、己の成果を買い取ってくれて冒険者達が集めてくる未知なるモノをいち早く手に入れられることから参加する方が利点が大きく、大多数は登録しているのが現状である。


中には1つの武芸を求める者、迷宮という特殊な場所に魅入られた者も居る。


だが、冒険者という生き方を選べないが、生活の糧を得るために登録するといった者達もここに分類される。


冒険者と探求者、それぞれに求めるものが違うだけなのだが、探求者の中にそういった者が含まれていることで夢を見る若者は総じて冒険者という呼称を得るために求めていく。


ギルドに所属していない者にとっては違いはなく、本来の意味を理解している者は若いだけの冒険者を笑う。


冒険者という存在は夢や希望だけでは成れるものではない。




未知の先にある危険や困難を覚悟の上で、全てを許容して冒険する者達。


成功も失敗も、果ては仲間や自身の死も受け入れた変人共の在り方だった。




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