#43 スキル確認と気持ちの良い夜風
とても気持ちの良い夜風が窓が吹き込んでくる。
だからとてもお酒とつまみがよく合う。
特にこの冷えたエールとかいうビールに似た(多分同じもの)飲み物が炭酸が効いてとても美味しい。それに、露店で買い出ししてきたつまみたちも最高だ。つまみの中で特に僕が好きな味だったのは、グラタンみたいなタンランとかいう食べ物だ。
まさか、異世界転生転移してもこの味を楽しめるなんて。
僕は感動に打ちひしがれたような気持ちになったのは言うまでも無い。
「お姉さま、本当に最高の夜ですね!」
「本当になーもう一度」
「「かんぱーい」」
とても楽しい夜だ。
「リノちょっと、夜風に当たってくるよ」
「はーい」
ベランダに出てみると、更に夜風が気持ちいい。春の夜のような夏のちょうど冷えた夜のような。季節の香りが折り重なって僕の鼻の中で華を咲かしてくれる。
胸いっぱいに吸った。
この体に肺という器官が存在するのかは怪しいが、この気持ちよさが体の中でいっぱいになったというのは真実だ。
とても気持ちがいいし、今日の疲れがスゥーと吹き飛んでいくようだ。
《主、昼間の疲れはとれましたか?》
「うん、ソラありがとう。大分疲れがとれたよ。ソラはどうだい?」
《私ですか?ふふふ、私も主が楽しい気持ちで満たされているのでとても幸せですよ。私は主の一部ですから》
「ソラ、今日は本当にありがとう。とても感謝しているよ」
《何を言いますか、持ちつ持たれつですよ》
「あはは、そうだね」
金獅子亭は高台にある宿泊施設なので、眼下一面には百万ドルの夜景が広がっていた。気持ちの良い夜風に最高の景色に最高の仲間たち。僕は幸せだ。
「あ、ソラそういえば、スキルの確認をしようかと思うんだけれども今いいかな?」
《ええ、勿論!》
【氏名】
ポラリス・ステラマリス
【種族】
星者
【年齢】
14歳
【容姿】
長髪:星色 目:虹色 肌:白 身長:170㎝
【性別】
無性
【真核】
宙王
【究極技能】
「虚之神」「宇宙ノ色彩」
「深淵之魔神」
【技能】
「完神体」「完全治癒」「多次元跳躍」「黒点域」「星崩衣」「多次元観測」「事象の地平線」「森羅万象」「回廊」「完全調節」「確定立体演算座標思考」「万力」「鑑定」「作者」「空間」「暗黒物質」「時空観測」
【無効】「即死無効」「損傷無効」「形而干渉無効」「改変改竄無効」「魔法完全無効」
【潜在能力】Multiverse(多次元宇宙)
《現時点での獲得した進化またはスキル各種は以上となります。そして、この進化でリノ様との戦闘で吸収しましたエネルギーは全て進化へ還元されました。続いて、その後吸収したエネルギーや経験値は全て現在進行形で進化へ還元されています》
「ソラ、ありがとう!」
ふむふむ、スキルも大分増えたな。あとこの究極技能ってなんだ?
「ソラ、まずこのアルティメットスキルについて教えてくれるかな」
《かしこまりました。
虚之神は虚数を司るスキルです。虚数攻撃、虚数空間への収納、敵を虚数空間へ封印することも可能です。合わせて、「星崩衣」と組み合わせれば、「星虚衣」となることも可能です。その場合、ポラリスへ向かう全てのベクトルを虚数の彼方へ飛ばすことが可能です。
続いて
宇宙ノ色彩
このスキルは、全ての色彩を司る特殊な究極技能になります。色彩が存在すれば、どのような状況でも対応可能なスキルです。宇宙の色彩がポラリスの味方になります。攻撃、防御、万能スキルとなります。
深淵之魔神
このスキルに関しましては、次元の超越者という星の位置に属し、支配と時空を司るスキルです。例えば、魔法、効果、攻撃、どのような存在でも敵、味方関係なく支配することが可能で、無効化することも可能です。支配できたものは全て模倣が可能になるため、この世界においては魔法を取得することも可能です。
以上となります》
なかなか、物騒な究極技能だな。でも、少なくともこの世界では優位に立てるかも知れない。まだ油断はできないが、強い存在が必ずいると思うし、自分はまだ進化中ということだから伸び代はある。焦ることは無い。
「あとソラ、この万力ってスキルは何?」
《万力ですか?その名の通りになります。主が肉弾戦において万の力を手に入れたというスキルです。使用すれば怪力無双できます》
「それじゃ、作者というスキルはなんだろうか」
《作者というスキルは、任意で創造するスキルです。物質があれば武器を生成することが可能です。
では、まとめて追加されたスキルを説明しましょう。
「完全調節」
補助スキルです。獲得した全てのスキルを更に精度を高める為のスキルになります。
「確定立体演算座標思考」
観測した全ての空間・次元・時空の中で脳内で立体的に映し出すことが可能です。攻撃、防御など様々な用途で応用が可能となります。
「万力」
怪力無双になるスキルです。
「鑑定」
敵の力やレベルを計ることが可能となります。
「作者」
物質があれば大体のものは作成することが出来ます。
「空間」
補助スキルです。例えば「確定立体演算座標思考」「完全調節」「虚之神」と組み合わせると、無限収納空間を作成することができます。ちなみに作成済みです。
「暗黒物質」
任意で、暗黒物質を作成することができます。攻撃、防御にいたるまで無限に使用可能です。「星崩衣」「星虚衣」と応用するれば性能が更に上がる効果があったりします。
「時空観測」
補助スキルです。次元を関わる全ての観測精度を向上する効果があります。なので、今まで以上の観測が可能となります。
現時点で獲得した能力は以上となります》
「ありがとう、ソラ」
補助スキルといったものもあるのか。これはラノベやアニメでは僕は知らない知識だな。今回の魔神王との戦闘中で獲得した究極技能は大きな収穫だったな。現時点でも進化しているというわけだから、昼間の戦闘以上に今は強くなっているのかも知れない。
「ソラ、確認したいことがあるんだけれども、僕にはレベルというのはあるのかな?」
《いえ、主やリノにはレベルという概念が存在しませんので、他者から鑑定された場合、レベル0と表記されます》
「え?レベル0か。確かに、この世界は独自の法則で動いているのに部外者である僕らには適応されないということか。ソラ、仮の話だけれどももし僕らにレベルがあった場合はどの程度のレベルなのかな」
《無論、レベル100オーバーで測定不能です。主らはこの世界においては昼間の戦闘での魔神王では足下にも及びません。比較としてはその程度です》
「なるほど」
つまり、この世界においては僕らは最強の一角になるというわけか。だが、レベルの高さや強さだけが個の強さとは限らない。戦略や経験値から来るものもある。こういうときにアニメやラノベの知識はとても助かる。死ぬ前にもっと読んでおけば良かったなって今更ながら思うよ。
それに、僕らだけが特別強いというわけでは無い。
あの燕尾服を着た男もいた。
あれは脅威だ。今の僕らじゃ勝てないと本能がそう言った。
そういう存在がいる以上、油断は出来ないし、してはいけない。
謎は残るが考えてもしょうが無い。
まずは週末に開催される大武道大会とか呼ばれるの参加して、お金を手に入れることの方が先だ。パルム・エノカという人物を探して合わなきゃ行けないのに、面倒だがしょうが無い。
「お姉さまー!飲み直しましょう!」
「おう!今夜は呑むぞー」
今はゆっくり休もうと思った夜だった。




