第408話 章子先輩といっしょらしい
ぶほっ!
これだから、チャラ男は!
朝ごはん食べた?と同じ軽さでかわいいとか言いやがる。言われる方は、フォアグラを腹いっぱい食べるくらいの頻度で言われ慣れてないんだから!
赤面。
するっちゅうの!
「ほんと、かわいい!僕の妹にならない?」
はぁ?
頭をなでなでするなっ!
兄などいらんっ!
ぺしっと、頭に乗せられた手を払いのけようとしたら、先に払いのけられた。
「璃々亜は私の妹だ」
兄でした。
……。
「妹がダメなら……、」
兄に睨まれても剣崎徹はめげません。
「彼女になる?」
「徹……」
ふおう、兄のブリザードボォイィースゥー!
都キャプテンが、ついに、東先輩に切れました。
おお、どんな素敵な脳内変換単語が飛び出すか!
ワクワク、ワクワク。
「あいつらほっといて、行こう」
章子先輩に肩を抱かれて、離脱。
ちょっと、章子先輩っ!
都キャプテンボイス、ボイスがぁーーーーっ!
……ちらりと見ると、兄は一言もしゃべらずに剣崎徹を睨んでいた。
あ、声出さない系ですか。
なら、兄には用はないので、さっさと離脱です。
「どこ行こうか?」
章子先輩が園内マップを広げる。
「そうだ、そろそろお腹空かない?何が食べたい?」
そういわれると、そろそろお昼だ。
何が食べたいかなぁ……。うーん、尋ねられても困るなぁ。
こんな時に、轟くんがいれば……。
щ(゜Д゜щ)カモーン、轟くん!
って、いるわけないか。
しゃぁない。
「章子先輩にお任せいたしますわ」
丸投げ。
「いいの?じゃぁ、ここでいいかな?デザートの洋菓子がちょっと気になってたんだ」
ほっ!なんと、章子先輩は勉強熱心です!
さすが、お菓子部部長なのです!
兄と剣崎徹はまだにらみ合っているようで、ブリザードな気配は遠ざかるのを感じます。
むっふ。これで、イケメン3人引き連れた生意気な女は卒業ですにょん。
これだけ広くて人込みが酷いんだもん。
一旦迷子になったら、スマホとかで連絡とらない限り、どこにいるかなんて分からないよねぇ。
しばらく着信拒否だ!
気がつきませんでしたわと、しれぇ~~~~~っと嘘をついてやる。
むっふぅ。
まぁ、見た目イケメンな章子先輩と二人ならね、私も今はミラクルマジカル美少女メイクでパワーアップ中なので……。
美男美女カップル程度の存在感に収まっている。
……本当は女子二人。……。カップルでもアベックでもなくて、先輩後輩の中ですけどね。
しかも、一人は腐女子ですけどね。……って、その情報はいらんやろっ!
ってなわけで、章子先輩と二人で、デザートが評判のお店に到着。
ふえええっ、何か、要塞っぽい建物ですよ!中世ヨーロッパ風。カッコイイ!
マザランズですか。
何と何が混ざらないのでしょうね。
ぐおう、店内すんげー。中世ヨーロッパ風世界に異世界転生したみたいだぁ!
入口で、章子先輩がお店の人に何か話しかけています。
「ワインセラーの部屋、空いているかな?」
は?
ワインセラー?
「しょ、章子先輩、ワインって……」
焦って声をかける。
まさか、章子先輩は、実は20歳未満なのにお酒をたしなんだりする人?
そりゃぁ、フランスやイタリアとか欧州では16歳からお酒オッケーな国はたくさんあるけれど……。でも、ここ日本!
ヨーロッパっぽい雰囲気の日本だから!
それとも……。私の知っている日本と飲酒に関するルールが違ったりするんだろうか?
「残念ながら、お酒は二十歳からだよ」
と、章子先輩が笑った。
店員さんはかしこまりましたと、壁に設置された本棚がゴゴゴゴゴと開いて……。
え?隠し扉?
なんじゃ?
「ワインセラーの部屋って、隠し部屋へ案内してもらうための合言葉なんだよ」
そうなの?!
そうなのぉぉぉ?!
すごい!
章子先輩、そんなこと知ってるんだ、すごい!
そして、隠し部屋、カッコイイ!
うん、ワインの樽が積み上げられておりますな。
ご覧いただきありがとうございます。
いつもありがとうございます。
以下、ちょっと宣伝なので、不快な方は読まずに飛ばしてくださいませ。
……もしかして、ご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんので、少しだけ……。
「オタクガール、悪役令嬢に転生する。」書籍化しております。
加筆(もっと虐めましょうと言われたり)とか修正したり、削ったり、削ったり、削ったりしてあります。挿絵は書籍ならではなのです。背表紙が緑の、ビーズログ文庫アリス様から出ております。お手に取っていただけると励みになります。(買わなくても、最寄りの図書館へ、リクエストを出すとかでもいいのです)
続巻出せるといいなぁ~。
楽しんで書いておりますが、餌を与えても構わないのですよ?
弟の絵とか見たいの。
見たいのよーっ!ひそかに、轟くんも見たいのよーっ!
失礼いたしました。




