第391話 イチゴ返せ!らしい
前世ではどうだったかな。高校の時はやっぱり将来何になりたいとか考えてなかったなぁ。
オタ活動が楽しすぎて……。
せっかくの2度目の高校生活。
生活環境は違うから、どこまで自由な道を選べるかは分からないけど……。
もうちょっと考えないとだよね?可能性は無限大だもん。
あ、無限大とはいえ、医者になるだけの頭があるかと言われれば、……限界はある。あるけど、今ならまだ選び放題だよっ!
もし、無事に高校三年間終えても、死ぬまでの間に何が起きるか分からないから、手に職……というか、働くのに有利な資格は欲しいかな。それとも、投資してくれるっていう人間がいる間に、企業して軌道に乗せるとかした方がいいのだろうか?……手に職よりも難しそうだ……。
「うんそうだな。まだ高校生活は始まったばかりだ。ゆっくり考えるといいよ」
と、兄がおっしゃったのだけど。
そういえば、兄はどうなんだろう?
「お兄様は、どうなさいますの?」
高校3年生ともいえば、受験生だ。すでに志望校は決めているのではないかと聞いてみた。
「うーん、そうだなぁ。最終的には家を継ぐんだが、しばらくは別の会社で修業したいとも思っているんだ。企業して、会社経営のノウハウを実施で身につけたい気もするし……。留学は……考えていないが、グローバル社会だから広い視野を身に着けるためにも海外で学ぶ時間も必要かなとも思うし……。まぁ、とりあえず大学生活を送りながら考えようと思っている。大学で仲間ができれば一緒に企業することもありかもしれないしな」
「資金が必要なら投資するよ」
「ふっ、嘉久に借りを作る気はないけどな」
おや、兄と嘉久の視線の間に火花が!
……とりあえず、二人のことは無視して。
はー、やっとブラックカレーの苦行を終えた。
ハンバーグは形はあれだけど味はとっても美味しかったので、ナイフとフォークで上品に切り分けて食べました。
はい。
漫画肉を、がぶりってやってみたかったりもしたかったけど……さすがにねぇ……。
っていうか、ハンバーグだし。この漫画肉、見た目の再現度は80点くらいあるけど、全然肉じゃないからねぇ。
もっとこう、薄切りにした肉をミルフィーユ状にソースやらハーブやら挟み込みながら巻き付けてみるとかさぁ、ハンバーグよりも肉肉しい感じにできなかったのかな?
……。まぁいいや。
さて、デザートデザート。
1万円以上もするっていうイチゴの味はどんなんだろう。
手のひらほども大きなイチゴ。これまた、ナイフとフォークを使って切り分けてから食べることにする。
スポンジと生クリームとイチゴを一度に口に入れる。
うっ。
うっ。
うっわぁーーーーっ!
なにこれ!
イチゴ、すげー。大きいのが売りなだけじゃないんだ。甘い。酸味も適度にあるし、みずみずしさが半端ない。イチゴの風味も濃い。なんだろう、濃縮したイチゴエキスっていうくらいぎゅっとうま味がつまってる。
それに、このスポンジの軽いこと。ふわふわとか通り越して、綿あめに近いほどほわーっと柔らかくて口の中で溶けてく感じだ。
それに、この生クリーム。9分くらいの泡立てなんだけど……。フワフワクリーミー。
で、すんごく、イチゴとあうの!
生クリームの甘味が、これ、練乳使ってる!
練乳風味の生クリームなのっ!
おいしすぎっ。
これ、売れる!売れるって!
って、あああ、だめだ。イチゴが1万円って……ケーキ一つが3万円とかになっちゃうよっ。流石に3万円のケーキとか無理。
他のイチゴで代用できないのかな?多少風味は落ちるだろうけど……。このスポンジと生クリームとイチゴの組み合わせは最高ですっ!
あれ?
ちょっとまって、うっかりなんか聞き逃してしまったけれど……。
結局兄は、何になるって言ってた?
会社を継ぐんだっけ?
まぁ、そりゃそうだろうな。
まさか、俺は世界中を旅する冒険者になるんだ!
だから、会社は璃々亜に任せた!っていうタイプじゃないだろうし。……任されても困る。
そういう場合は、あ、そうだ……。
会社を丸投げできる優秀な人間と結婚すりゃぁいいんだ。
いや、でも、社長令嬢と結婚して会社をわが手にみたいな、極悪人間につかまる危険もあるよなー。
そうすると、会社を任せられそうで、信用できる人間……。
兄の代わりが務まるほどの人間……。
あれ?それって、嘉久とか……。
じーっと見てたら、ふと顔をこちらに向けた嘉久と目が合った。
「なんだ、璃々亜?もう食べないのか?じゃぁ、もらうぞ」
と、嘉久が私の食べかけのケーキの上のイチゴにぶすっとフォークを突き刺した。
NO-!
これ、漫画のネタで見た!
楽しみに取っておいたイチゴを取られるシーン、見た!
ぐっ。
許すまじ。
そうだ、思い出した。
今日は朝に、アジも取られたんだ。
くそっ、アジ返せ!
イチゴも返せ!
ぬぬぬぬぬぅーーーーっ!
睨みつけてやったら、嘉久がハッと何かを思い出したようだ。
「も、もしかして、最後に食べようと大切に……漫画……いや、その、すまん璃々亜。まだ食べるつもりだったか?いつもそういえば、璃々亜はゆっくり食べていたな……あー、ケーキのお代わりを」
嘉久がお手伝いさんにケーキのお代わりを頼んでいた。
おや?
気が付いた?私がまだ食べたかったって。
成長したね。
漫画のおかげで成長できてよかったね。
うん。そうか。漫画を読み続ければ、嘉久も成長できるっていうことだね。
……ってことは、いつか2歳児みたいな感じから、壁ドンしちゃうような男子に成長……。
ごめん、想像できない。
せいぜい、2歳児から冒険の旅に出るんだって言いだす少年位に成長するところしか想像できない……。
何故だろう。
口でガーンって言っちゃう感じで、壁に手をついて「ドンッ」って口で言っちゃうのしか想像できない……。
いつまおりがとうございます。
なかなか時間が取れずに感想の返信ができなくて申し訳ありません。
とても励みになります。
感想、ブクマ、評価ありがとうございます。
誤字がめっちゃ多い時は、疲れているかタブレットで書いています。タブレットで書くと辞書機能だとか変換機能だとかキー配列だとかいろいろな問題で、時間の割に書き進まない上に誤字が増えます……。申し訳ないです。空き時間になんとか執筆すすめようとした苦肉の策です……。
時々璃々亜が平仮名だったり、嘉久の字が変だったりとかはタブレットです。
タイトル見て、嘉久やっちまったな!と思った皆様、ちゃんと成長してました!嘉久、成長してたよーーーっ!




