↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】オタクガール、悪役令嬢に転生する。【web版】  作者: 富士とまと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

302/565

第262話 もし芽維たんが……想像してみたらしい

「図書委員のランチミーティングが急きょ決まったんだ。ごめんな、鈴木」

 と、田中くんが謝った。

「へ?図書委員?あ、そっか、なんだ、そっか……」

 ん?

 芽維たん、さっきから「そっか」が多いよ?

「図書委員頑張ってるね!行ってらっしゃい!私は相原さんたちとご飯食べるね!」

 そうか!

 もう、私たちにはほかにも友達がいっぱいいたんだ。

 うん。

 へへ。いいね!

 ……えーっと、もし芽維たんがヒロインだったとして、孤立するようなことないよね?

 相原さんや相沢さんとは、ひと悶着あったけど、だからこそ今は表面的じゃなくて仲良くできてるんだし。

 私も皐月たんも、ずっと芽維たんと友達するし!今後、私が悪役令嬢的な立ち位置になっちゃったとしても……芽維たんをいじめたり絶対にしない!

 もし、芽維たんがお兄様と仲良くなったって、シスコン発揮して邪魔したりしない!

 もし、芽維たんが剣崎徹と仲良くなったって、そもそも剣崎徹と私は縁遠い。

 もし、芽維たんが三笠蔵と仲良くなったって、三笠蔵なんて見たこともないから邪魔する意味も分からない。

 もし、芽維たんが嘉久と仲良くなったって、むしろ、芽維たんも一緒に朝ごはん食べないか誘いたいくらいだ!

 もし、芽維たんが田中くんと仲良くなったって、……っていうか、私よりもすでに田中くんと芽維たんは仲良かったっけ……。

 幼馴染だし、家も近いし……通学も時々一緒にしてるみたいだし……。

 あー、うん、邪魔するようなこと、しない……できない……。むしろ、二人が仲良くなったら、近づきたくないみたいな……。

 え?

 近づきたくない?

 何で?

 廊下を並んで歩く田中くんの姿をチラリと見る。

 近づきたくない?

 田中くんと芽維たんが付き合うようになったら……?あー、うん。普通はカップルの邪魔しないように距離置くか。

 不思議じゃないか。

 そうか。

 うん、むしろ嘉久と付き合いあしたら朝食に誘うっていう考えがおかしいのか。

 そうか……。そうだね……。

「ん?何?」

 あ、。

 じーと田中くんの横顔見てたら、怪訝な顔された。

「あ、えっと、前に、トレーニングウェアのアドバイスいただきましたでしょう?」

「ああ、そうだったな」

「だんだん暑くなってきますし、今度は涼しいトレーニングウェアが欲しいと思いまして、何かお勧めはありませんか?」

 田中くんが、微笑んだ。

「使ってるんだね」

 うっ。

 ご、ごめんなさい。

 使ってるけど、使ってないというか……。

 あううっ、スポーツマン田中くんにとって、トレーニングウェアの使い道は、運動だと思うでしょうね……。

 運動には使ってないです……。

 使い道は……。

 口が裂けても、言えません。いや、むしろ、口が裂けちゃったら話ができないと思うんだけどとかいうツッコミはなしで。

「そっか、暑くなってくるから、外で使うにはサウナ機能付きは辛いね」

 田中くんがんー、少し考えるような顔をする。

「あー、土曜か日曜に時間ある?一緒に買いに行かない?」

「え?一緒に?」

 おお、また選んでくれるってことか!

 うん、それは頼もしい。

 でも、わざわざ悪いよなあ……。

「あー、迷惑なら、いいんだ、その、ちょうどスポーツ用品店街に行って買う物あったからさ」

 は?

「スポーツ用品店街?」

 何、それ?

 ま、さ、か、オタクの街秋葉原みたいなのが、スポーツの街なんとかっていうのがあるってこと?

 ぐおっ、それとも、乙女ロード池袋的な感じなのか?

 街を歩くと、スポーツ用品を求めた亡者どもが闊歩している。いや、亡者じゃないな。

 腐女子は、腐っているからゾンビ認定されて、亡者呼ばわりも納得だが……スポーツ用品求める人は、きっと生命力にあふれたスポーツマンばかり。

 ぐおっ、そんな土地に、ゾンビ璃々亜が足を踏み入れても大丈夫なの?

「ああ、神保町周辺にはなぜかスポーツ関連の店が集中しているんだ」

 神保町?

 神保町といえば……、そう、古書店街じゃあーりませんか!

 ふおっ、こりゃ、一気に身近になってきましたよっ!

 本屋があるところ、ゾンビあり!

 うむ。ゾンビが歩き回っても問題がないってことですね!

 って、まてまて、誰がゾンビやねんっ!腐ってるのは、脳みその中であって、体の肉じゃない!ん?じゃぁ、腐女子は脳内ゾンビ?

 ……。

 いや、やめて!

 ゾンビから離れてあげて!

 うん、でもとにかく、ついでに古書店や本屋を覗けるってこと?

 むっふぅ~。

 いいね、いいねぇ~!

 まぁ、田中くんが一緒だったら、思うように見ることはできないかもしれないけど、それでも本屋のあの匂いが嗅げるだけでも嬉しいかも!

 そして、道を歩く人から、なっかーま!らしき人間を発見する楽しみもあっていいかも!

「楽しそうですわね。ぜひ行ってみたいですわ!」

 にこにこ顔で田中くんに答える。

「そっか、じゃぁ、土曜の午後か日曜の午前が部活が休みなんだけど……、白川の予定は?」

 特に予定はないけれど……。

 ん?まてよ?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。