↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風と灯りのノクターン ~風の精霊使いエリサと奇跡の少女~  作者: 月杜円香


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
58/68

第58話 水坊主

 パーシアの具合が気になって、あたしは急いで、魔竜谷の鍛冶場まで急いで帰った。


 パーシアは、呑気に昼寝してた。

 竜だからかしら、あたしたち人間と一日の間隔がちがうのね。


 寝てるときは十日くらい寝てるし、起きてるときは逆に十日ほど起きてる。

 今は、夜みたいね。


 <ウソだろ〜!! 火竜のところへ来るなんて聞いてないぞ>


 頭の上から、途切れ途切れに言葉が聞こえてきたわ。

 きっと水坊主さんの声ねーーでも、あたしには姿が見えないから。


「ごめんなさいね、あたし治療士だから」


 多分、水の精霊が、火竜のところへ来たのでびっくりしてると察した。


 そこにパーシア目を覚ます。

 とたんに大笑い。


 そんなに笑ったら傷にひびくわ。


『パーシア! どうしたの?』


『なんなの?  その精霊。丸坊主ね』


『丸坊主?』


 …………


 あたしは、頭の上の水坊主さんのほうに目をやる。


 ミシャールさんは、センスはないけど嘘をつく人ではない。

 なんせ、人間より精霊を信じるエリサが信頼してる人なのだ。


 ……ということは、水坊主さんは、風の騎士みたいな男前じゃなくてーーということかしら?


 <おい、銀のちいひめ。おれはここで何をすればいいんだ?>


『サントス以来ね、そんな呼び方されたの』


 <用がなければ、契約切って帰るぜ>


『帰るってどこに?』


 <おかしな娘だぜ。風が運んでくる噂とだいぶ違うな>


 ????


『なんて言ったの?』


 <火竜のレディ、このとんちきな娘っ子の相手をよくしていられるな>


 あ……パーシアのことを火竜のレディと呼んだわ。

 精霊も竜族には敬意をはらっているのね。


『たどたどしいレトア語なのが、このちいひめの魅力なのだ。

 ーーここの水瓶を毎日、綺麗な水で満たしておくれ。それで十分だ』


 パーシアは、あたしの頭の上を見て、古代レトア語で言った……らしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。