↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風と灯りのノクターン ~風の精霊使いエリサと奇跡の少女~  作者: 月杜円香


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/68

第4話 エリサ、覗き見される

「反対よ! は・ん・た・いーー絶対に嫌」


 あたしは、エリサに向かって怒鳴る。

 エリサは、あたしがどうして嫌がってるのかわからない


「ねえ、リカルド? マリベルは、なぜ怒ってるのかしら?」


 <お前に、お父さんを怪我させられたろうが>


 私には、精霊は見えないけどーーそんな話をしていたと思うんだ。


「ロブおじさまのことは、ごめんなさい。

 火竜谷の真上の結界が脆くなっていたからーーつい加減を間違えたわ」


「谷の人の生活、みんな壊しておいてーーごめんですむと思ってるの?」


 あたしは、エリサの顔を見ない。

 十五年の縁もこれで終わりだわ。


 エリサは、アリシアさまに泣きつく。


「マリベルが、いっしょじゃなきゃ学ひ舎は、嫌よ」


「それは駄目。谷の結界を壊したお前への罰なんだもの。

 マリベル、わたしからも頼むわ。エリサといっしょに学び舎に行ってくれないかしら? その代わりーーロブには会いたいときに会えるように言っておくわ」


 アリシアさまにも言われてしまった。

 でもーー父さんに会えるなら……



 その時ーーエリサが叫んだ。


「誰よ! 今の会話聞いてたのーーリカルド追って!!」


<無理だ。向こうは、俺より上位の精霊だ。ここまで気配を消して近づいてきたんだ>


 ーーそんなことってある?

 エリサが声を荒げると、風が私たちの回りから引いていくのがわかった気がした。





 銀の森ではーー光の神の直系の血筋。

 エル・ロイル家の館。

 風の奥方が、若長のもとに押し戻されていた。


<なかなか、骨のあるお嬢ちゃんでしたわ>


「ご苦労でした、リザベータ。彼女は《《ここ》》に来るんですよね?」


<はい>


 銀に輝く葉の森の奥で、気持ちのよい風が吹き抜ける。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。