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風と灯りのノクターン ~風の精霊使いエリサと奇跡の少女~  作者: 月杜円香


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第27話サントス大神殿

 大陸の西沿岸に、古王国がある。

 サントスは、アルテアの城壁の外にあった町だ。


 約五十年前ーー大国のヴィスティンが起こした戦は、回りの諸国を巻き込んだ。

 大勢の人が、被災した。


 ここに現れたのが、メルクリッド大賢者さま。

 大賢者さまは、被災した寄り添い、傷を癒した。


 そんな人々が、メルクリッドに感謝し、彼のために神殿を建てたのがサントス神殿の始まりだ。


 巡礼、学び舎、治療院、大神殿は、どんどん規模が大きくなっていったと聞くわ。


「ここから、先は、エリサとマリベル。二人で行くんだ」


 サントスの町に着地すると、レフさまは言った。


「とうさま?」


「レフさま」


 あたしとエリサは、レフさまを見る。


「とうさまも行こうよ。どこに行けばいいのか、わからないわ」


 とエリサ。


 そこに後ろから声がした。

 若い二人の男の声。


「レフィニール・フレイドルさま、エリサ―シャ・フレイドルさま、カティア・モルガンの娘、マリベルーーお待ちしてました」


「大賢者さまづきの神官、オルランドとキャスパーです。大賢者さまがお待ちです。こちらへ」


 二人とも太陽のような金髪と、青い目をしてたわ。

 若いのにーー銀の学び舎の教師と同じ腰ひもの色。


 これは……


 それにしても、なんでかあさんの名前を知ってるのかしらーー


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