第24話 目の回る忙しさ
地について、騎士団の中の雑務をこなすのは目の回るような忙しさ。
お洗濯や、掃除は、騎士見習いの子も手伝ってくれるけど、針仕事はこの人たちできないのよ。
それでーーあたしのところにこれ直せるか? っ持ってきた服の山。
てんこ盛り。
その日から、あたしは、針仕事の鬼になったわ。
横で、精霊ときゃっきゃっと遊ぶエリサを叱りつけて、
「うるさいわーー静かにしてて」
騎士団の使う上着は、とてもあついから縫いにくいの。
ボタンもとめにくいわ。
その中でも、エリサは、問題を起こすの。
魔剣に近づきすぎて、自分の精霊と共なりさせちゃって、危うくボヤ騒ぎ。
その時は、水の精霊を持った人がたまたま近くにいた。
事なきを得た。
この度に、騎士さまに謝るのはあたしなのに……
あたしは、てんこ盛りに預けられた騎士さまの繕い物で、夜もろくに寝れてないというのにーー
……ちゃっかり、エリサは寝てる。
でもーー
この頃毎晩のように。
金属の共鳴りのような音がするの。
騎士のみんなの中でも、噂になってるみたいね。
「昨日も鳴ってたな」
あたしと仲のよい、騎士見習いのフィンが話をふってきた。
フィンは、小柄だから、どうしても雑務に回されてしまうのよ。
でも、本人は気にせずに、「今に大きくなって、団長から一本取るんだ」が口癖。
くるくるよく動いてくれるので、あたしも大助かりよ。
その日夜もーー金属音の共鳴りみたいな音がしていた。
正騎士以上の人たちの見回りで、それが、武具を閉まっておく部屋からだとわかった。
ーー以前には、こんなことはなかったそうだけど、いったいどうして……?




