第22話 騎士団長
「……クライヴ、娘をかばうんじゃない!」
「感情で動くな。自分こそーー火竜を持ってる魔法使いだということを忘れるな」
確かに、守衛小屋がギシギシ軋んでる。
レフさまの火竜が怒っているのかしら?
団長は、手から銀色の縄を出して、エリサを縛り上げた。
「なにをするのよ!!」
エリサの声は、半端ない。
叫ぶだけで、小屋の中にあった小物が転がる。
「黙らないと、猿ぐつわもするよ?」
クライヴ団長は、笑ってない目で、エリサを拘束する。
「私、まだなにもしてないわよ」
「ほお~?」
「とうさまに会ったら、帰るつもりだったわ」
エリサは、不機嫌そうに言いわけしてる。
「でも、騎士団にしたら、きみは、三つの規則違反をしてるんだよ」
三つも!?
あたしは、ダールの影から団長の顔を覗いた。
嘘は言ってない。
真面目な顔だ。
「従騎士のダルウィン、答えて」
「はい、一つ許可なく守護の森に立ち入ったこと。
二つ、騎士団の結界に触れたこと。
三つ、人の精霊を許可なく奪ったことーー」
あ、あれーーいけないことなのね~
「……というわけで、きみたちは、無罪放免で帰してあげられないな」
ちょっと待った!!
なによーー
《《きみたち》》って
あたしは、関係ないでしょう!!
団長にあたしは、関係ないってもうアピールした。
だけどーーダールの身長が高くてあたしのことは気づいてもらえず……
「しばらく、騎士団で雑務やっててよ。女の子の手の欲しいところもあるから」
クライヴ団長さん、とても優しい顔で言った。
「……はい?」




