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風と灯りのノクターン ~風の精霊使いエリサと奇跡の少女~  作者: 月杜円香


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第2話 やらかした!

 エリサは、そのまま谷の結界を見回ってくると言って、行ってしまう。


 あたしは、背中が、続々してきた。

 あの子が、なにかやらかすときは必ず精霊が絡んでる。


 エリサか言うにはーー『精霊は、嘘をつかない』らしい。


 あたしは、水汲みをやめる。

 谷長の家に行く。

 急いで。


 その途中でーーアリシアさまに会う。

 アリシアさまは、エリサのおかあさん。


 神殿所属。

 A級。

 もと、一流魔法使い


 あたしは、アリシアさまにエリサのことを言いつけた。


 みるみるアリシアさまの顔色が変わる。


「あの子……」


 短く言って、あたしの前から走っていく。


 風の騎士の気配を探る。

 風の騎士は、もとは、アリシアさまの契約精霊なのだ。


「マリベルは、ミジアさまにこのことを知らせて」


 アリシアさまは、言い残す。

 ミジアさまは、エリサの家の家長にして谷を統べるもの。


 とても厳しくて、腕のいい治療士なのだ。


 でもーーミジアさまも大慌て。


「早く、エリサを捜せーー多少怪我をさせても構わない!」


「そりゃあ、無理ではありませんか? ミジアさま」


 笑いながら、治療所から出てくる。

エリサのことを妹のように可愛がってるミシャールさん。


 ーー言ってる間に東のほうから、爆発音が!


 目を向けると、いつも空の色じゃない……?

 黒煙があがってる。

 何があったの?


「やりやがったな。エリサ」


 ミシャールさんの言葉。

 私は、理解した。

 間に合わなかったんだ。アリシアさま。


火竜谷の真上の結界がーー大きく穴を開けた。


「やっちゃった」










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