幼女、宿屋で
プリフィとアリエッタを乗せた馬車一行は、フェスティリア支部のカタリベによる卑劣な手段を、今はまだ気づく事なく、王都に繋がる宿屋に着いた。
「わぁ〜、お姉ちゃん、大きくて綺麗な宿屋ですわ」
アリエッタは、王都に繋がる道の景色を楽しみながら、そして目についた宿屋を見て言った。
「そうねアリエッタ、流石は王都だわ、こんなに大きくて綺麗な宿屋、前の町には無かったわね、看板に宿屋『ソレイユ』」
この頃になると私とお姉ちゃんは、ケイティさんに文字を教えてもらったので、今ではほとんどの文字が読める様になっていた。
「『ソレイユ』素敵な名前ですわね、ここに泊まりたいですわ」
「そうだなアリエッタちゃん、今夜はみんなでここに泊まろうか、早速『ソレイユ』の中に入って見よう」
こうして私達一行は、宿屋『ソレイユ』の中に入って行った。
宿屋『ソレイユ』は、灰色の石畳がずらりと敷いてあり、周りにはゴミ一つ落ちていない。
宿屋の正面は茶色の扉が大きく開いていた。
「いらっしゃいませ」
宿屋ソレイユの中に入って見たら、黒い清潔感のあるスーツを着ている20代であろう、水色の髪をした綺麗な女性が、私達に声をかけて来た。
「お泊まりでいらっしゃいますか?何名様でしょうか?」
「子供2人に大人9人だ、ここに泊まりたいんだが部屋は空いているか?」
「え〜、子供2人に大人9人、お部屋なら御座いますが、お部屋は3つに分かれてもよろしいでしょうか?」
「あ〜、それで良い、あと馬車もとめたい」
「かしこまりました、馬車はあちらでよろしいです、では、ご案内致します」
宿屋ソレイユの受け付けの女性に、『年明けの同胞』のリーダーケインが、私達を代表してこたえてくれた。
そしてソレイユの宿屋の受け付けの女性の案内がはじまった。
「こちらがお部屋の『戒』と言う名前で、奥にお風呂もついています。あと、冷蔵庫がございまして氷も出来ます、冷蔵庫の中身は全て有料となっております。この部屋は最大4人まで泊まる事が出来ます」
「氷もあるのか、酒を飲む時に助かる」
「そしてこちらの隣の部屋は『礼』と言う名前で、『戒』と同じくお風呂に冷蔵庫、冷凍庫がございまして、こちらも最大4人まで泊まる事が出来ます」
宿屋ソレイユの受け付けの女性は、スラスラと部屋を案内してくれる。
「そして最後に『午』と言う名前のお部屋で、『戒』『礼』と同じく仕組みになっております」
そして宿屋ソレイユの受け付けの女性の案内はあと少しとなった。
「みなさまそれぞれお部屋が決まりましたら、1時間後に昼食をお部屋にお持ちしますので、お部屋の中でお待ち下さいませ」
「わかった、ありがとう、それじゃあ昼食まで部屋で待たせてもらう事にするよ」
その後、部屋割りは、私とお姉ちゃん、『夜明けのいざよい』の女性のメリザとローザが同じ部屋になり部屋は『礼』、『夜明けのいざよい』男性陣は『午』に、『年明けの同胞』は『戒』となった。
そしてそれぞれ部屋くつろぎながら、昼食まで待った。
「お姉ちゃん、この昼食、豪華で美味しいですわね」
「そうねアリエッタ、スラムじゃ考えられない食事よ?」




