閑話 王都でのあれこれ
アルファニカの王都にある王宮で、1ヵ月ちょっと前に王都に近い町の『トリニティ』で、まだ幼い強力な聖女が見つかったと言う報告があった。
現在アルファニカは、王政で、王である「アルファニカ・トリスタニア・メナード」が王政をしていて、隣国との戦争も無く、しかし魔族による脅威がある為か、魔族に対抗できる聖女を多く集めている「フェスティリア」と言う組織が、少なからず「アルファニカ」の実権を握っていた。
聖女の発見自体はそれほど珍しくなく、多くの聖女はフェスティリアに集められていた。
聖女達は強力な魔法、特に貴重な癒しの魔法を使える事もあり、フェスティリアだけで無く、アルファニカの王宮でも数名ほど強力な聖女が在籍していた。
その聖女達は魔力量が500以上で構成されており、その数も9名ほどしかいない事もあり「アルファニカ9」と呼ばれていた。
そんなアルファニカ9の中でも、魔力量が800以上ある、現在トップである「フランソワ」。
フランソワは冒険者ギルドにも在籍していて、冒険者ギルドのパーティー「空への希望」でもトップであるのだが、フランソワは特に野心があった訳ではなく、実力でそうなって、アルファニカ9の中でもトップになったのだが、その魔力量が1000のプリフィと、魔力量30000のアリエッタの話しを聞いて驚いていた。
「魔力量が1000に30000の姉妹なんて、伝説の姉妹の聖女じゃないの、これが本当なら絶対に王宮で確保しなくてはいけないわ、万が一にもフェスティリアに渡す様な事があってはならないわ」
フランソワは王宮に来る前に、フェスティリアに居たのだが、そのフェスティリアの教主が良からぬ事を考えていたので、聖女を数名連れてフェスティリアを脱退した事がある。
そんな事もあり、フェスティリアにはいい感情を抱いていなかったのだ。
「私もその子達の護衛に当たった方が良いのかしら?
でもあんまり甘やかすのも良くないかしら、うーん、難しいわね、メナード様、私、その子達に会って見たいわ」
「あーフランソワ、そのプリフィとアリエッタとやらに会ってみるが良い、近々王宮に来るだろうから、その時でも良いだろう」
「それもそうね、メナード様の仰せのままにします」
「今回発見されたプリフィとアリエッタは、フェスティリアに渡っても大丈夫だと思うか?フランソワ」
「私は万が一にもフェスティリアに強力な聖女が渡ってしまった場合、運が悪ければアルファニカは滅びると思いますわ」
「フランソワ、その運が悪ければとは一体どう言う事なんだ?」
「私がまだフェスティリアに居た頃、大主教がとある祭壇に聖女の力を集めていたのですけれど、祭壇からは良からぬ気配がビシビシと伝わって来ましたわ」
「以前にも、フランソワが言っていたヤバい気配のする祭壇か、フランソワも言っていたが、魔王でも封印されているやも知れんな」
「そうですわメナード様、あの祭壇の中からは、我々人類が束になってかかっても、どうにもならない気配がしましたわ?」




