幼女、王都へ
オーガロードの話しから、直ぐに王都へ行かなければいけないらしく、この街のギルドマスターと、王都のギルドマスターが、私とお姉ちゃんに護衛をつけてくれた。
護衛役は、Aランク冒険者の、『夜明けのいざよい』と『年明けの同胞』だったので、今までと変わりはないが、王都行きはそれだけ危険だと判断されたと言う事だった。
「お姉ちゃん、王都ってどんな所なんだろうね、私とお姉ちゃん、これから一体どうなるのかしら、不安ですわ」
「大丈夫よアリエッタ、アリエッタには強い魔法が沢山あるし、何よりお姉ちゃんがついているわ」
「お姉ちゃんにそう言われると、不思議と安心出来ますわ、ありがとう、お姉ちゃん」
とは言って見たものの、王都で王様との謁見は凄く緊張するし、なんだか嫌な予感がする。
本音を言えば、今からでも逃げたい。
「さぁ、覚悟を決めて王都に行こうか、王都は案外プリフィちゃんとアリエッタちゃんにとって、いい所かも知れないよ?」
『年明けの同胞』のケインが何気なく言う。
「そうですわね、ではみなさん、護衛の方をお願いしますわ」
「「「「おう、うん、わかった、まかせて」」」」
それぞれ2つのパーティーから声がかけられ、私とお姉ちゃんを乗せた馬車は王都に向かう事になった。
王都までの距離は馬車で2日と、案外近い。
しかし、馬車で進む事1日目にして盗賊に囲まれてしまった。
盗賊の数は100人くらい居るだろうか、馬車を一台襲うのにあまりにも多い数だ。
そして、なによりも盗賊の統制が取れている様に見受けられた。
「その馬車につぐ、女の子2人を置いていけば命までは取らない、だから素直に従ってくれ」
盗賊の頭領だろうか、伝令だろうか、それはわからないが、私達一行の馬車を止め、最悪の口上を述べた。
「女の子2人を置いていけ」
これはもしかしてしなくても女の子2人と言えば、私とお姉ちゃんだ、狙われて居る。
「そんな訳には行かない、俺達は何としてもこの2人を王都に連れて行かなければならない、たとえ命に変えても」
「!!!え!何故そんな大事になって居るのですか?」
私はこの時、大事になってしまっていたので叫びそうになった。
「盗賊さん、なぜ私とお姉ちゃんを捕まえる為だけにこれだけの人数を揃えるのですか?」
私はそう言いながら、馬車から降りて思わず叫んでしまった、そしてお姉ちゃんも馬車から降りてしまう。
「あ!女の子2人、出来れば大人しくこっちに来てくれないか?」
「嫌ですわ、『バードストライクズ』」
私はそう言って、盗賊どもに向かって私オリジナルの魔法を放った。
「うわ!何だこれは、魔法?なのか」
『バードストライクズ』の魔法は、山々の鳥達の力を借り、標的に向かって糞を飛ばす魔法だ。
「これは脅しの魔法よ、『ストーンズ』」
私は今度はそのまま糞を固める魔法を放って、盗賊達を固めた。




