幼女、悪魔の依頼⑥
そして私達一行はオーガが居るであろう森へと足を踏み入れ進んで行く。
「最悪だ、見つからない様に静かにしろ」
『年明けの同胞』のリーダーであるケインさんが、先頭を歩きながらそう言った。
「オーガが群れでいやがる、それも5体も、正直お手上げだ」
「「え」」
ケインさんの言葉を聞いて私とお姉ちゃんは首を傾げた。
何故なら私とお姉ちゃんの『サーチ』の魔法には、禍々しい赤色の反応では無く、普通に緑色の反応だった。
緑色の反応は敵認定されていない証だった。
「でもせっかくオーガを見つけたんだ、一体だけでも何とか仕止めたいな」
ケインさんの言葉に、『夜明けのいざよい』のリーダーのガイアさんが答えた。
「よし、俺達は1番左端のオーガを狙ってみる、そして隙を見たら逃げる」
「ガイア、わかったではそうして見てくれ、そして俺達はその1匹を追撃して逃げる、プリフィちゃんとアリエッタちゃんはずっと後ろで逃げれる様に待機していてくれ」
「え?あの、私達はオーガ達には敵認定されていませんわ、それでもそんな事をするんですの?」
「アリエッタちゃん、オーガ達の敵認定がわかるのかい?でも今敵認定が無いのは、オーガ達の周りに敵が居ないからなんじゃないかな?ともかく、ガイア、行って見てくれ」
「わかった」
そう言った言葉の後に、ガイアさんは手にした剣を振り上げて、タンク役のメタさんと共に、オーガに切りかかった」
そして。
「「キン」」
「防がれた、だめだ、全力で撤退だ」
するとオーガはガイアさんが攻撃をしているのがわかっている様な動きでガイアさんの剣撃を腕で受け止めて、ガイアさんを見た。
そしてその瞬間にそのオーガが私とお姉ちゃんの『サーチ』に赤く禍々しい反応になった。
「やばいわ、ガイアさんとメタさんが危ないわ『ホールド』」
私は、ガイアさんとメタさんに襲い掛かろうとしているオーガに、『ホールド』の魔法をかけた。
『ホールド』は私の意思で敵の動きを止めていられるのだ。
しかしそれを見ていた他の4体のオーガが、敵意丸出しになり、『サーチ』に赤く禍々しい反応になった。
「お姉ちゃん、やばいですわよ、オーガ達が怒ってしまいましたわ」
「く、俺達はここまでか、プリフィちゃん、アリエッタちゃん、俺達が時間を稼ぐから、どうにか逃げ切ってくれ、こんな事になってすまない」
『年明けの同胞』のリーダーのケインさんが声を張り上げて私とお姉ちゃんに言った。
しかしお姉ちゃんがオーガに向かっていって、オーガの眉間に『お姉ちゃんパンチ』をした。
するとオーガはそのまま後ろに倒れ、尻餅をつき放心状態になった。
しかしそれだけでは終わらず、森の奥から次々とオーガが出て来てしまった。
「プリフィちゃん、アリエッタちゃん、すまない、こんな事になってしまうなんて思わなかった」
ケインさんは言った。
『夜明けのいざよい』と『年明けの同胞』は、この時点で全滅を悟ったのか、戦意を喪失してしまった。
するとさらにそれを見ていたオーガ達の中から、オーガの中でも2回りも大きなオーガが出て来た。
「オーガロードだ、オーガの王様を見れるなんて、最後にある意味ラッキーだったな」
パーティーのメンバーが絶望する中、お姉ちゃんだけが元気いっぱいになって「強敵発見」と言って、嬉しそうに飛び出して行ってしまった。




