幼女、悪魔の依頼
私とお姉ちゃんはランクアップの翌日、いつもと違う依頼が無いかワクワクしながら、今までとは違う依頼ボードを見た。
この頃になるとお姉ちゃんも文字が読めるので下手に誤魔化せない。
私はその事がわかっていたので内心ハラハラしながらもお姉ちゃんと一緒に依頼ボードを見た。
私の前世の頃の記憶によると、強敵と言うと、ゴブリン、ゴブリンの次にオーク、オークの次にオーガだった。
オーガと言うと、ゴブリンやオークなんかより桁が違って強くなっているイメージだったけど、
それは私が森に入って『サーチ』の魔法を使うと明らかだった。
それはお姉ちゃんも『サーチ』が使えるから恐らく森の支配者、オーガの存在に気づいて居るはずだった。
しかしお姉ちゃんは新しい依頼ボード見て言った。
「アリエッタ、今日の依頼はこれにしましょう」
「お姉ちゃん、この依頼って本当に私達だけで大丈夫かしら、ヘルプがいるのでは無いかしら」
お姉ちゃんが今日はこれにすると言った依頼は、私が内心ハラハラしていたオーガ関連のものだった。
「お姉ちゃん、今まで通り堅実に安全なクエストだけで良いのでは無いかしら、今までの依頼ボードにもオーガの討伐はあったけれど、余りにも割に合わない金額でしたわ」
今までの依頼ボードにも確かにオーガの依頼討伐はあったのだけれど、実はこれは緊急事態の時の措置だった。
しかし何故かFランクの依頼ボードにも書かれていたのだ。
「お姉ちゃん、今日ばかりは言わせてもらいますわ、この依頼は危険ですわ、お姉ちゃんもわかって居るはずですわ、オーガがいかに危険な存在なのかを」
そう、お姉ちゃんが依頼ボードを見て言ったのはオーガの討伐、オーガの間引きだったのだ。
「オーガばかりはお姉ちゃんでも、ワンパンで仕留められませんわよ」
私はお姉ちゃんに対して力強く言った。
「私の魔法もまだ未完成のものが多いですわ、私の魔法だけでお姉ちゃんの助けになるのは限度がありますわ」
私は涙ながらに言った。
するとお姉ちゃんは。
「だったらどこかのパーティーと組みましょう?それならアリエッタも少しは安心よね」
お姉ちゃんは普通に言ったけれど、信頼できるパーティーなんて今の所無い。
だから私は言った。
「お姉ちゃん、信頼できるパーティーがありませんわ、お姉ちゃんは何処かに行ってしまうの?」
私はお姉ちゃんに頭を冷やして欲しかった。
お姉ちゃんは今でも単独でゴブリンに突っ込んで行ってしまったり、オークに突っ込んで行ってしまっていたものだから、私としては気が気じゃ無い。
私も魔法は色々使えるけれど、まだまだ未完成のものが多く、お姉ちゃんのサポートになっていないのが現状だ。
「ケイティさんに私達に信頼出来るパーティーを聞いて見ましょう、それなら良いわよね」
「それなら私も少しは安心出来ますわ、お姉ちゃん、ともかく安全が第一ですわ」
そんなこんなで私は納得して、ケイティさん後ろや前を預けられる、そんなパーティーを紹介してもらいにいく事にしたのだった。
オーガの間引き、さすがにお姉ちゃんには危険すぎるので、お姉ちゃんが頭を冷やしてくれたのが良かったと思って居る。




