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わん止め計画


 夜になってこっそり家を出た。


 蝶華に連れてきてもらった待ち合わせ場所は公園。こんなところ目立たないのかな。


「星音も来たのか」

「わん」

「一緒に来たいって言うから連れてきた」

「わん」

「そっちこそ月零連れてきて大丈夫なの?」

「夜の散歩って言ってきた」


 私たち年齢的に夜の散歩はだめな気がする。良くそれで許可出してもらえたね。


 月零くん達は普段から夜の散歩とかってしているのかな。敷地内でだったらやっても良いと思うから。


「わんわん」

「紀蝶のいる場所分かるのか?」

「うん。分かるよ。こっち」


 蝶華の案内でなんかとっても大きくてごつい建物についた。あっ、後なんかよく分かんない変な線がいっぱい刺さってる。


「ここ」

「わんわん」

「ここってあれだよな?えっと、三家で管理しているっていう良く分かんない建物」

「うん」


 良く分かんない建物で正解だった。


 でも、何する場所なんだろう。こんなにいろんなもの置いてあると気になっちゃう。


「星音、家紋のついたものを持ってる?」

「わん?」

「家で良く使っている模様のついたものって持ってる?」

「わん」


 それなら持ってる。何かあった時のためにってお父様から持たされているネックレスがあるんだ。それに家に書いてあって良くお父様が使っている模様が書いてあるの。


「それをあの人に見せて。何も言わなくて良いから」

「わん」


 良く分かんないけど分かった。やる事は簡単だから。ただ見せるだけくらいならできるよ。


「ここは立ち入り禁止だ」

「……」

「こ、これは、金神様。そちらのお二方はお連れ様でございましょうか?ここを遊び場とするのはよろしいのですが、流石に部外者は」

「星音、ネックレス」


 黙ってネックレスを出して男の人に見せた。


 そうすると月華も同じようにネックレスを見せた。


「夜月様と星姫様でしたか。失礼しました。どうぞお入りください」


 なんかすんなり入れてくれた。良かったのかな。


 あれ?待って。ここって三家?が管理しているんだよね。だったらお父様はなんで何も知らなかったの?

 ここに紀蝶ちゃんがいるって事。


「わん?」

「こっちに休憩室あったと思ったけど」


 休憩室?誰もいない。みんな帰っているのかな。夜だからお仕事しているって事はないと思うけど。


「ここ僕の遊び場」

「休憩室って」

「休憩室の一つを遊び場にしてもらった。ここならゆっくり話できるよ。もし迷子になった時のためにもここの地図は覚えておいた方が良いと思うから」


 なんで私の事見ていうんだろう。

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